新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【受託整備】KATO 東京メトロ16000系(5次車)

今日の模型弄りです。

 

今回は受託整備です。昨年秋頃、高校時代の先輩H氏より段ボール箱一杯のNゲージ(ケースにして十数個!)を預かりました。ご自身でパーツ取り付けや交換等ができないということで、私が代行する形です。

数が多いので、自分の模型弄りと並行して進めることを承諾していただいた上で預かりましたが、私個人の事情からなかなか手をつけることが出来ず、この度ようやく進めることができました。

実は昨年中に1本弄っているのですが、まともに記録を残せなかったためそちらはスルーします。

 

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今回はこちら、KATOのメトロ16000系です。質感もよく、私が沿線民だったら間違いなく欲しかっただろう製品です。

さっそく試走台に乗せて確認。ヘッドライトも明るくていいですね。


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ところで「こんな線路今まであったっけ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

今まで使用してきた「押入れ試運転線」は、事情があって解体することにしました。ただ、それでは試験走行や店頭確認ができないので、作業机周りを整理してスペースを捻出し、そこにこのような木製の基礎を作りレールを敷設してみました。いずれは簡単なモジュールレイアウトのような形でバラストを撒いたりして、撮影台として使えるように整備するつもりです。


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それはともかく車両弄り開始。今回の依頼内容は「前面行先板と側面ステッカーを各駅停車我孫子行きにしてほしい」というものでした。

前面行先表示は、昨今流行りの行先板交換型です。製品には各駅停車北綾瀬行きが付属し、交換用として準急向ヶ丘遊園、各駅停車我孫子と無印字のものが付属しています。


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まずは先頭車のボディを外して、行先板を交換します。


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この2つを入れ替えるだけです。


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組み直して、再度試走台に載せました。デフォルトの時点でそうだったのですが、行先板の上から光が漏れてしまっています。


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再度バラして、アセテートテープで遮光してみました。アセテートテープは最近買ってみたばかりなのですが、遮光に遮音、絶縁と万能で、一般的なビニールテープよりも薄いので便利ですね。

テープを貼っただけなので、現状復帰も容易です。


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再度試走台へ。光漏れが少し抑えられたでしょうか。特に中央の行先表示がない部分の漏れがなくなって、違和感が少なくなりました。

これ以上遮光するには、行先板の上面を黒く塗りつぶすと良いかもしれませんが、オーナーからそれには及ばないとの連絡があったのでここまでにします。


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側面行先表示はステッカーで。このようなステッカーが付属しています。


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貼付け。どうでしょうか。貼付け面の凹みが浅いので、ちょっとだけ「シール感」があります。


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女性専用車ステッカーも付属しているのですが、ガラス面にシールを貼るのはシール感が強くなってしまって好きではないので、インレタを使ってみます。元々手元にあったものですが、オーナーの許可を得た上で買い足しました。

 

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裏貼りするタイプなので、ちゃんとガラスの奥に貼ってあるような感じになります。

インレタ自体も貼りやすくていいですね。擦った場所だけが綺麗に転写され、しかもしっかり貼り付いてくれます。ただ、インレタ同士が密接して並んでいるので、位置合わせがすごく難しかったです。何度かやり直しました。予備を買っておいて正解でした。

これで代々木上原方先頭車は完了です。あとは中間車の側面ステッカーを順番に貼りつけていきます。

 

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反対側、綾瀬方先頭車まで来ました。上原方と同様にアセテートテープで遮光します。

こちら側には女性専用車インレタを貼る必要がないので楽でいいですね。

 

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記念撮影。転落防止のためにつけた両脇の木材ですが、こうしてみると高架線のガードに見えなくもないです。

 

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使わなかった行先板はいつものジッパーに入れてケースに入れておきます。これでオーナーさんも気分で交換できるでしょう。

 

という感じで今回は受託整備でした。自分の整備が進まないというのは難点ですが、模型を弄っている間は購入欲が抑えられますし、何より経験を積めるのがありがたいですね。

ただ人さまの模型を適当な形で整備するわけにもいかないので、自分のものなら目を瞑るようなところも雑に済ますわけにはいかず、だいぶ気を使います。特にインレタは難しいですね。元々器用な方ではないので、誤魔化しきれないと辛いものがあります。

友人・知人に限ってですが、必要とあらば整備依頼は引き受けていきますので、今後もそこそこの頻度で整備依頼の記事を上げることになるかと思います。

(まずはこの段ボール一杯のをどうにかしないと……)

 

ひとまず、今日はこれにて。