新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【机上研究】快速「海峡」の編成について(その4)

前回の続きです。

複数回にわたり、資料を参考に快速「海峡」の編成パターンについて考察しています。初見の方はぜひ「その1」からご覧ください。

 

(後日記)記事の一覧はこちら:

【机上研究】快速「海峡」の編成について(その1) - 新綱島検車区業務日誌
 その1は実車研究。牽引機であるED79形について。

【机上研究】快速「海峡」の編成について(その2) - 新綱島検車区業務日誌
 その2は使用客車である50系について。

【机上研究】快速「海峡」の編成について(その3) - 新綱島検車区業務日誌
 その3は50系の編成パターンの考察(1988年~1994年改正)です。

【机上研究】快速「海峡」の編成について(その4) - 新綱島検車区業務日誌
 その4は50系の編成パターンの考察(1997年~2002年改正)です。

【机上研究】快速「海峡」の編成について(その5) - 新綱島検車区業務日誌
 その5は『JR気動車客車編成表』に基づく補遺・俯瞰的な記事です。

 

さて、前回は「海峡」の運転開始から、1996年頃の編成までを見て来ました。97年以降になると、有名な「カラオケルームカー」「ゆったりカーペットカー」「ドラえもんカー」といった変わり種が出て編成が賑やかになってきます。今回は97年度から、2002年の廃止までの編成記録をまとめました。

主なダイヤ改正ごとの50系「海峡」の編成

前回同様に改正ごとにその編成形態を見ていきます。

1997年3月22日改正

この改正では、1往復が特急「はつかり」に格上げされたため、定期6往復・季節1往復(列車番号は3000代のまま)に減便となりました。一方、最高速度が種車の95km/hのままだった51形に対して速度向上のための台車交換・または台車改造が行われたため、この改正からついに「海峡」の110km/h運転が開始されています。

前述の「カラオケルームカー(以下カラオケ)」および「ゆったりカーペットカー(以下カーペット)」は改正には間に合っていません。「カラオケ」の連結は4月26日から、「カーペット」は6月1日から連結を開始しています。

連結列車については、「カーペット」は原則として定期・季節の全列車に、「カラオケ」は6・11号に固定して連結されています。

運用面からみると、減便と速度向上により運用が整理されたため、季節列車の5・8号運休日は3運用で回せるようになっています。

 

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1997年改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その1)

【凡例】前回同様、オレンジ色で示したものがオハフ50、灰色がオハ50です。オハフ50のうち、自販機設置車が判明した場合茶色で区別します。また、今回からは「カーペット」を濃い青、「カラオケ」を黄色、「ドラえもんカー」を水色で表記します。「指」とは指定席車、矢印は進行方向を示します。編成は左側を函館、右側を青森として統一しています。車両の上の数字は号車番号です。

【図5-1】 97年7月 出典:鉄ピクNo.917,p82

まずは基本編成の確認から。例によって鉄ピク掲載の編成です。

1つ目は上り2・8・10号の編成。50系充当の上り列車のうち、カラオケ連結の6号と海底駅通過の14号を除いた3本の編成ですが、とはいえ指定席の位置と号車番号を除けば特に違いはないので、カラオケ非連結列車の車両編成のベースはこの形ということになります。2号車の濃い青色で表記したものがカーペット車です。カーペット車は急行「はまなす」などでは指定席扱いですが、「海峡」のカーペットは連絡船時代の「桟橋席」のような位置づけで自由席でした。

2つ目は「カラオケ」連結の下り11号の編成。上記の基本4両編成に「カラオケ」を加えた5両編成で、上り6号と、折返しの下り11号が対象編成でした。下り列車で1号車が海底駅見学車両のため、指定席が1・3・5号車と飛び飛びになっています。指定席料金のみでカラオケができましたが、あまり流行らなかったのか2000年頃には連結をやめてしまったようですね。

 

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1997年改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その2)

【図5-2】 97年11月24日 出典:YouTube動画*1

続いて増結時の編成を見ていきますが、現状ではこの1例しか調べがつきませんでした。Wikipediaの記述によれば10月から全列車が五稜郭に停車するよう改まっていますが、運用や車両編成に大きな変化はないと思います。この動画からは車内放送の一部が確認でき、3号車が自由席となっているため、号数は分かりませんが「カラオケ」連結列車ではないと判断できます。2号車について特に案内はありませんでしたが、おそらく「カーペット」であると思われます。「カーペット」は自由席のため放送で案内が無い場合があり判断が難しいのですが、十中八九「カーペット」連結ということで良いでしょう。

なおこの頃から禁煙車の比率が増えてきているため、これ以降禁煙車の号車が判断できた場合は「喫煙車」を表記することにします。

次の98年からはついに「ドラえもん」とのタイアップが始まり、車内外に装飾がされるようになります。マイクロエースNゲージ製品で「カーペット」や「カラオケ」連結の列車を再現する場合は、97年6月頃から98年冬にかけてのわずか1年にも満たない期間の列車を再現することになります。なのでこの時期の編成例はもう少し集めたいところですが、ドラえもんさえ気にしなければ、タイアップ開始以降も連結パターンに大した変化はないと思います。

1997年3月22日改正(1998年3月1日以降)

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1998年タイアップ開始以降の50系「海峡」編成例(その1)

【図6-1】 98年3月1日 出典:YouTube動画*2

お馴染みmatuno kuraさんの動画で、なんと「ドラえもん」タイアップ開始初日の映像です。

1つ目は函館を発車する6号。「カラオケ」連結編成です。基本5両編成にオハ-オハフを連結したシンプルな編成です。「ドラえもんカー」の連結は4月からでしたので、この頃はまだ連結していません。「ドラえもんカー」連結開始後は、「カラオケ」連結編成にもほぼ必ず「ドラえもんカー」が連結されるようになるので、ドラえもんステッカー付きの「カラオケ」付き編成が「ドラえもんカー」無しで運行されている姿は大変貴重です。ちなみに、この編成の車番は確認できたのですが、自販機設置車は非連結でした。

2つ目は函館に到着する列車で、時間的におそらく3号ではないかと思います。3号は青森滞泊の車両が充当されますが、すでにドラえもんのステッカーが貼り付けられているのを見るに、タイアップ開始日以前から全車へのステッカー貼り付けが済んでいたのでしょう。編成は基本4両にオハフ2両を加えた6両です。

 

 

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1998年タイアップ開始以降の50系「海峡」編成例(その2)

【図6-2】

こちらは、お恥ずかしながらまたも「出典不明」です。言い訳になりますが、当初はこのような形で公開するつもりはなく、あくまで自分用の資料としてメモをしていただけなので、出典を明記していませんでした。公開にあたって可能な限り調べ直したのですが、一部このように見つからなかったものがあります。本来なら掲載を見送るべきかもしれませんが、編成記録そのものは著作物ではないこと、あくまで趣味のブログ記事であることから甘えさせていただこうかと思います。

さて、1本目はメモによれば98年7月の編成で、9両編成です。珍しくオハの比率が高い編成になっています。前回もチラッと申しましたが、季節列車運転日に代走せず50系だけで運用を回す場合、所属39両を4運用で割ると9両強が限界ということになります。実際には函館でこまめに増解結をして調整するのでこれ以上の長編成も可能ですが、9両というのがある意味ひとつの区切りになっているような気がします。

2つ目は別の記事(動画?)からの編成ですが、メモによるとこれも98年の3月1日ということで、よく見ると図6-1の3号に6両増結したような姿をしています。仮に3号の到着後函館で増結したものだとすると、この編成は折返しの8-13号ということになります。

1998年12月8日改正

比較的大規模なダイヤ改正で、「はつかり」の函館直通列車が変更になったため、それを補う形で「海峡」にも大幅な時刻変更が行われています。

 

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1998年12月改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その1)

【図7-1】 99年3月28日 出典:YouTube動画*3

99年の春休み最後の日曜日の編成です。当記事に「ドラえもんカー(以下、ドラえもん)」が初登場で、これ以降この車両は水色で表記していきます。

さて、1つ目は堂々の10両編成で、「カーペット」「カラオケ」「ドラえもん」の海峡オールスターが連結されているのですが、ここまでこの記事を読まれた方は違和感に気づかれると思います。「カーペット」より函館方に、オハフが2両も連結されているのです。何か運用上の都合があったのか、ドアカット時に乗降できる一般車を増やしたかったのか、あるいは団体利用でもあったのか……。これまでのセオリーを当てはめれば、(ひとまず1号車は無視するとして、)2〜7号車の6両が基本編成で、それにオハフ3両を増結した形ということになるでしょうか。やはり基本編成の青森方には自販機設置車が連結されています。

【後日追記】この頃、1号車と2号車の間に「増号車」を連結した列車の記録があるのを確認できました。「その5」記事で考察していますが、海峡駅見学者用の指定車両を増強する必要があったものと思われます。従ってこの場合の号車番号は、1号車-増号車-2号車の順になります。

2つ目は「ドラえもん」入り、「カラオケ」無しの6両編成です。基本5両にオハフ1両増結の6両編成ですね。「カラオケ」が1両しか存在しないのに対して「ドラえもん」は2両あるので、「両方連結されている編成」「ドラえもんだけ連結されている編成」「どちらも連結されていない編成」の3パターンが存在します。

3つ目は「カラオケ」「ドラえもん」無し、「カーペット」のみ連結のシンプルな編成です。この2つは車番が判読できなかったので自販機位置は不明です。

4つ目は1つ目の編成にさらにスハフ1両を増結した姿です。11両編成中、なんと純粋なオハが1両しか連結されていません。カーペットを含めても2両だけという、驚異のオハフ率です。ちなみにこの頃の「カラオケ」固定運用は、1日2往復(2-5-8-11号)に増強されています。

 

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1998年12月改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その2)

【図7-2】 99年3月29日 出典:YouTube動画*4

同じ投稿者さんによる、図7-1の翌日撮影の動画です。前日に引き続き同様の編成が走っていることがわかります。「カラオケ」付き編成はこの日も11号車があったりなかったりです。

3つ目の編成も前日と同じ車両と思われますが、5号車が自販機車と判明しました。

2000年3月11日改正

この改正では「海峡」の縮小が進み、さらに1往復が季節列車に格下げされ、定期5往復・季節2往復となりました。この後2002年の「海峡」廃止まで大きな変化はなく、実質的に最後の改正となっています。廃止が近づいたためか、はたまた動画撮影する趣味者が増えたためか、かなりの数の編成記録が見つかりました。できるだけ日付順に見ていきます。

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2000年改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その1)

【図8-1】 00年5月6日 海峡10号 出典:YouTube動画*5

ゴールデンウィーク函館駅「海峡」の入線と出発を記録した動画です。定期列車の7号から季節列車の10号への折り返しと思われます。入線時は11両編成でしたが、出発時には9両編成になっているので、映像にはありませんが函館停車中に青森方2両を切り離したのでしょう。切り離された2両は図中に斜め線で表記しました。車番を判読する限り、自販機は1・5・7・9号車で、1号車にも自販機設置車が充当されている珍しい例です。「カーペット」が2号車、「ドラえもん」が3号車なのはこれまで通りです。

【図8-2】 00年8月17日 海峡5号 出典:個人サイト*6

お盆休みの函館行き5号、8両編成です。出典は個人サイトで、青森及び蟹田発車時の車内放送の録音が公開されています。さて、気になるのは「ドラえもん」の連結位置です。これまでは基本的に3号車に連結されていましたが、これは4号車です。そして、見る限りこの後はずっと4号車に連結されているように見えます。

【後日追記】「その5」では毎年4月の編成記録を確認していますが、それによれば01年以降も「ドラえもん」連結位置に変更はありません。年代ではなく、季節によって連結位置を変えている可能性があります。

Rail・Artブログさんの記事*7によれば、5月20日に訂補が行われているとのこと。どうやらこの頃に「ドラえもん」の連結位置が変更になった可能性があります。また、この記事では「カラオケ」についても言及されていますが、この頃時刻表の編成欄に「カラオケ」の記載がないとのこと。実際にこれ以降「カラオケ」連結の編成が確認できないことから、3月の改正または5月の訂補より連結を中止したものと思われます。

なお、この編成で「海底駅見学者専用車両」は5・6号車になっているようです。見学車両は1号車の時代が長かったですが、いつの間にか変更になっていたようです。喫煙車が1号車のみになった頃からでしょうか。まだまだ推測ばかりです。

【図8-3】 01年8月2日 海峡13号 出典:母校鉄研会誌

約1年経って2001年8月の13号です。この頃の13号は函館発札幌行き快速「ミッドナイト」運転日の接続列車として機能していたようですね。出典は私の出身高校の鉄研の会誌に掲載されていた旅行記で、残念ながら一般には公開されていません。私の先輩にあたる方が丁寧に車番や車内の様子を書き残してくださったものですが、「カーペット」がオハ50と誤記されていたりと若干混乱しました。この13号は時刻表で見る限り4号→7号(→10号→13号)と流れているもので、10-13号が季節列車。7号から10号に折り返す際に多少減車しているものと思いますが、「ドラえもん」付き基本5両に1両増結の6両編成です。

【図8-4】 01年8月17日 海峡5号 出典:YouTube動画*8

図8-1と同じ方の動画で、こちらもお盆休みの堂々11両編成です。車内放送を収録したものですが、途中で切れているためトイレの位置のみ判断できます。4号車はオハフということでオレンジ色で表記しましたが、「ドラえもん」にもトイレはついているので、4号車に「ドラえもん」を連結した基本5両編成かもしれません。

【後日追記】この頃の5号は「ドラえもん」連結列車ですので、4号車は「ドラえもん」と考えてもよさそうですが、検査等の都合による代走も考えられます。

【図8-5】 01年11月3日 海峡5号

こちらも同じく出典不明です。こういうものに限って12両フル編成だったりするんですよね。自販機車の区別がついているので車内放送から作成したものだと思いますが、我ながら情けないです。11月ということで閑散期ではありますが、3日は文化の日、三連休の中日ということでフル編成を組んでいたものでしょう。図8-4と同じく5号ですが、4号車に自販機が設置されていること、5号車がオハであることから、検査の都合か何かで「ドラえもん」非連結ではないかと思います。喫煙車が3号車なのも変則パターンです。一方2号車は「カーペット」ではないかと思います。

【図8-6】 01年11月7日 海峡10号 出典:個人サイト*9

図8-5から4日後の10号です。平日ですが6両編成になっています。基本4両編成に2両増結した6両で、4号車が自販機車というお手本のような編成です。

 

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2000年改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その2)

【図9-1】 02年2月10日 海峡14号 出典:YouTube動画*10

こちらは2月、季節列車の14号を函館駅で映した映像。基本編成のみの4両です。余談ですが、時刻表から運用の流れを推測するに、この季節14号は定期列車の折り返しではなく車庫から出区させての据付けで、翌日の折り返し1号で函館に着くとやはり一旦入区するという独立した運用になっています。動画では丁寧に車番が大写しにされているので自販機車が判別できました。やはり4号車についています。

【図9-2】 02年2月11日 出典:YouTube動画*11

同じ投稿者さんによる、図9-1の翌日の映像です。1番目の編成は基本編成のみの4両編成。日本海の前に通過していることもあり、おそらく図9-1の14号の折り返しとなる海峡1号ではないかと思います。

2番目の編成は基本4両に2両増結した、頻出パターンの6両編成。時間的に4号かと思います。車体のドラえもん装飾の入れ替え時期にあたるようで、装飾の大人しい2001年版と派手な2002年版の混在になっています。

3番目の編成は、昼過ぎの5号と折り返しの8号でしょうか。ラッピングの貼り替え時期ということで、古い装飾が剥がされて車体色だけになった真っ青な車両が2両含まれている貴重な映像です。

 

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2000年改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その3)

【図9-3】 02年11月 海峡8号 出典:YouTube動画*12

さて、ここからはついに廃止間際となった2002年11月の編成記録です。図9-3は3両増結の7両編成。車内放送を記録した動画ですが、放送で「2号車はカーペット車です」と案内がありました。

【図9-4】 02年11月 海峡5,4号 出典:YouTube動画*13

図9-3と同じ投稿者さんによる5号及び4号の車内放送の記録です。1番目が5号の記録で、図9-3と同様の組成をしています。5号の折り返しは8号ですので、もしかすると同じ日の記録かもしれません。上り下りの海底駅見学車両の違いによる指定席位置の違いと、それに伴う喫煙車の位置の違いをわかりやすく比較できるかと思います。

2番目は4号の記録。長い10両編成で、自販機車多めの構成です。先ほどの8号や5号より長い編成にも関わらず指定席車が少ないので、あまり需要の見込めない列車なのでしょう。折り返しの7号のために増結しているのではないかと想像します。

 

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2000年改正ダイヤでの50系「海峡」編成例(その4)

 【図9-5】 02年11月 海峡11号 出典:YouTube動画*14

最後に12両フル編成を3例。定期では終列車となる11号です。見学車両無しなので、指定席が4〜7号車に固まっています。ここに挙げている3例とも、オハフ:オハ比率が1:1になっています。3運用すべてを12両で運行するとなると、必然的にこうなるのではないかと思います。なお、例によって放送からは「カーペット」の有無は確認できませんが、通常通り2号車に連結されていると思って良いかと思います。

 【図9-6】 02年11月 海峡4号 出典:個人サイト*15

こちらは先ほどまでと同じ方の、サイトの方で公開されている音声から。上り列車になると、指定席の位置が3号車スタートにズレるのは面白いですね。下りの見学指定列車では3号車が喫煙車の自由席になるので、その関係なのか、はたまたドアカットの都合かはわかりませんが。この辺の法則性を知るには、編成を80例程度集めただけではまだまだ説得力に欠けますね。「カーペット」については上と同様です。

 【図9-7】 02年11月30日 海峡13号 出典:YouTube動画*16YouTube動画*17

こちらは、ついに運転最終日を迎えた11月30日の下り最終列車である海峡13号の記録。最終列車だけあって、動画が2つYouTubeに投稿されていました。上り最終である14号の青森到着が22:52、この13号の函館到着が22:58ということで、この13号が正真正銘最後の「海峡」号ということになろうかと思います。函館駅ではさよならセレモニーが行われ、動画にはヘッドマーク函館駅長に返還*18する様子が記録されています。

 

さて、ここまで「海峡」の編成記録をひたすら紹介してまいりました。ことのきっかけは、マイクロエース社製のNゲージ製品を購入した際、「増結セットを連結するにはどう編成したら良いのだろう?」と疑問に思ったことです。製品付属の説明書には「海峡」の編成例などは載っておらず、ネットで検索をかけても基本編成しかヒットせず、「それならYouTubeで当時の映像を見て真似をしよう」と思い立ちました。あれこれ見ているうちに、「なんとなくの編成パターン」が見えつつも、増結部分などパターンが見えない部分もあり、「もっと多く、もっと多く」と集めるうちにかなりの量になったため、資料整理も兼ねてこのように公開記事にするに至ったというわけです。

結局のところ、基本編成部分はほぼ固定ということ以外は「よくわからない」という結果になりましたが、その結論が出せただけでも意味があったのではないかと思います。

この後はもう1つだけ、記事が続きます。資料集めの中で、記録時期が明記されていなかったもの等を補遺的に付け加えるつもりです。また、50系以外の14系・12系についても、資料が集まり次第記事にしていく予定です。今後の記事にもお付き合いいただければ幸いです。

【後日追記】資料を集めるうちに、「もう1つだけ」では済まなくなってきました。まだ記事は続きますので、よろしければお付き合いください。

資料はまだまだ集めていきます。お手持ちに資料があるという方や、ネット上の記事でも私の検索から漏れてしまったものをご存知の方、雑誌・書籍の記事に心当たりのある方がいらっしゃいましたら、コメント欄やTwitterなどでお知らせいただけますと小躍りして喜びます。何卒よろしくお願いいたします。

 

ひとまず、今日はこれにて。

 

(追記)続きはこちらです:

*1:57akatsuki氏「快速海峡号車内

*2:matuno kura氏「(非HD)「ドラえもん海底列車」運転開始の函館駅

*3:matuno kura氏「(非HD)残雪の津軽海峡線 20年前

*4:matuno kura氏「(非HD)懐かしい海峡線の列車たち

*5:晴れの国・のりもの管理局氏「6130列車・快速海峡10号【ドラえもん海底列車】函館本線・函館・ED76 551とED79 17

*6:アルフの部屋快速「海峡5号」

*7:Rail・Artブログ「★ 2000年6月 快速「海峡」の時刻

*8:晴れの国・のりもの管理局氏「3125列車・快速海峡5号【ドラえもん海底列車】車内放送

*9:王子の住処快速海峡10号 函館発車後車内放送 (762KB)

*10:matuno kura氏「(非HD)函館駅 快速「海峡号」の発着

*11:matuno kura氏「(非HD)真冬の江差線、ED79も「海峡」も「はつかり」も

*12: 城崎かすみ氏「【車内放送】快速海峡8号(50系 旧式ハイケンス 函館発車メロディー~五稜郭発車)

*13: 城崎かすみ氏「【車内放送】快速海峡5.4号(50系 青森-函館)

*14: 城崎かすみ氏「【車内放送】快速海峡11号(50系 電子音「ハイケンス」 青森発車後)

*15: 鉄道サウンド広場(本館)快速 海峡 4号 (50系) 五稜郭発車後

*16: matuno kura氏「(非HD)さよなら「海峡号」

*17: kiha yuni氏「最終日の快速「海峡」

*18:「海峡」に限らず、機関車に取り付けるヘッドマークや客車のサボは駅の備品扱いのため