新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【入線整備】マイクロエース215系2次車を譲受!(その2)

215系弄りの続きです。

 

前回の記事はこちら。

 

前回は中間カプラーをTN化しました。在庫品で足りると思ったのですが、以前583系を弄った時に消費していたのを忘れていたので、結局買い足すことになりました。

 

さて、外見にも少し手を入れます。

造形自体は何も不満はないのですが、マイクロエースの他例にもれずスカートがちょっとだけ変なので手を入れてみます。

 

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割と有名な話ですが、アゴが少しだけしゃくれてるんですよね……。実車はもう少しすらっとした印象です。


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ボディを外してみます。ウレタンで遮光してるんですね。


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ウレタンは両面テープでくっついてるだけでした。何度かつけ外ししても大丈夫そうです。


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スカートを抜き取りました。


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スカート位置を後ろに下げたいので、スカートがハマっている切り欠きを延長します。

画像向かって左側に、0.7mmで穴を開けました。後はカッターで切り出します。


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こんな感じです。右側も同様に施工します。


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スカートを元どおり組み立てると、こんな感じで少しだけ、スカート位置を奥に引っ込ませることができました。これ以上やるとやりすぎでしょうね。このままだとスカートが前後に可動してしまうので、ゴム系接着剤で適当に止めます。


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施工前との比較。どうでしょう。


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ネット上の記事を見ていると、パンタをTOMIXのものに交換している人が多いですね。確かに華奢すぎるパンタは見ていて不安になりますし、欲を言えば整形色感バリバリな摺板も気になります。

手前はTOMIXのPS24に交換したもの。この辺は好みの問題ですね。


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パンタ上昇。実際に触った感じも頼りなさはなくなり、ガッチリとした安定感があります。TOMIXも整形色のままでしょうけど、こちらの方がまだ見られる色になっています。さらに色差しでもすれば良くなるんでしょうけど、私はここまでです。


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方向幕ステッカー貼り付け。製品名がそうなので仕方ありませんが、製品付属のステッカーは「ビューやまなし」だけでした。

社外品では、ペンギンモデルさんのみが215系の方向幕ステッカーを製品化しているようで、そちらを購入しました。

かつてのアルバイト先で仕事中に目の前を通過していた「おはようライナー」が再現できればよかったのですが、件のステッカーは残念ながら「湘南新宿ライナー」時代のものでした。なるべく現行仕様にしたいので、今回は「湘南ライナー」幕を貼り付けました。いずれ自作とかやってみたいですね。

 

元の予定ではこれで整備完了にするつもりだったのですが、弄っているうちにどうしても気になるところがでてきました。

 

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こちらは実車画像。2012年撮影の1次車です。連結器は黒っぽい印象。電連がついているのはかつて付属編成を連結する計画があったからと言われていますが、頓挫した今も編成両側に電連を装備しています。


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で、模型のダミーカプラーです。併結運用が存在しないのでダミーである点はそれほど気にしないのですが、この明らかに整形色といった感じのライトグレーに、彫りの甘い造形がどうも気になります。マイクロエースのダミーカプラーはいつもこの調子なので、だいたいはすぐにボディマウントTNに交換してしまうのですが、ここは構造上それも難しそうです。

首振り機構は諦めつつ、手持ちの適当なカプラーを入れられないか検討します。

 

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最寄りの模型店に在庫があったので、こんなものを買ってきました。左側のJC6330です。

右側はもともと583系の先頭カプラーだった、旧式のボディマウント式TN。SP仕様ではないため首が前を向かず、先頭カプラーとしてはイマイチだったため交換し余っていたものです。

この旧式仕様のものは、多分取っておいても使わないと思うので、ここで215系のダミーカプラー代わりに消費してしまおうという魂胆です。


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そこで問題となるのが電連の有無。それで今回買ったJC6330から、電連部分のパーツを外して入れ替えます。


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電連がつきました。

もう一方は、現行の0339同等品に化けたので、いつか使う機会があると思います。


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これをばらしまして、


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ダミーカプラーが挿さっていた部分に収まるように加工します。


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サイズはこんなもんでしょうか。


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そのまま入れるとカプラーの高さが低すぎてしまうので、カッターで上部を薄くスライスします。


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ダミーカプラーが挿さっていたところに代わりに挿し込み、ゴム系で接着。ゴム系なら元に戻すのも容易いので便利ですね。


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こうしてこんな感じに仕上がりました。カプラーも色も黒くなり、実車の印象に近づいたかと思います。


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首は振りませんが、一応TNカプラーなので連結もできます。

 

さて、これで簡単に手を入れられるところは弄れたと思います。動力と連結器に手を入れたので、いつものように出場試運転です。

実車同様に、だいぶ重そうに走りますね。実は私のレイアウトでは坂が急すぎて登れず、動画では全てのカットが平坦または下りのカットになっています。緩やかな勾配を含む貸しレイアウトで試運転したいものです。

 

今回は貴重な車両を譲っていただいて、おかげさまで東海道方面が強化できました。この先、189系田町車や185系湘南色などの発売が続くので、中高生時代の東京口を走った車両は引き続き集めていきたい所存です。

 

ひとまず、今日はこれにて。