新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【小改造】KATO西武新101系を秩父鉄道直通仕様にする(その3)

前回の続きです。

 

前回はこちら: 

 

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前回行った座席表現ですが、うっかり優先席(シルバーシート)の色分けを忘れていました。

登場時の優先席はこのように1区画のみ、後に対向部を含めた2区画に拡大しているようです。拡大時期の特定には至らなかったので、この当時(1992〜97年頃)がどちらかは分かりませんが、ひとまず1区画のみ灰色に塗り替えてみました。

本当はもう少し緑がかった色なんですが、細かいことは気にしません。


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続いて方向幕を。ステッカーは銀河モデルのN-511を使用しました。4+4にした時に外側に来る車両には「快速急行 長瀞 野上・三峰口」を。本当は寄居時代がよかったのですが、ステッカーに行先が存在しませんでした。


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中間に入る側は、横瀬での分割後を考えて「普通 三峰口」に。そして秩鉄直通車のトレードマークである白電連再現のため、電連をガンダムカラーで白く塗ってみました。

毎度のことながら、行き先が入ると車両が生き生きとしてきますね。この瞬間が好きです。


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さてさて、ここで怪しげな工作に取り組みます。

evergreenという海外のメーカーさん(座礁した貨物船とは関係なさそうです)製のプラ棒です。タミヤのプラ棒の倍ほどの値段がしますが、タミヤだと店頭で見る限り1mmより小さいものは作ってないようなんですよね。


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このプラ棒は0.38mm×0.75mmという驚異の薄さ。車両と並べると小ささが一目瞭然です。棒というより、薄いプラ板を細く裂いたような印象。これを使ってみます。


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ゴム系接着剤と流し込み接着剤を併用しながら、どうにかコの字型に組んでみました。いつもながらサイズは適当です。


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グレーに塗って、カプラー周りに取り付けてみました。

なんだこれは? と思われる方も多いでしょう。こちらは秩父ATSを搭載した時に取り付けられた、ATS車上子プロテクターです。

実車画像がなかなかヒットしないのですが、1枚高画質の画像が見つかりましたのでリンクしておきます。

http://tekkenweb.sakura.ne.jp/railways/y2010/rseibu3107.html

こちらのページの一番下の画像にあるコレの再現のつもりです。

 

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両先頭車への取付けが完了しました。あとはインレタ類を貼り付けて完成です。


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銀河モデルのインレタ(N-953)を使用してみました。そのものズバリ、秩鉄直通編成ペアの車番(235F・237Fペア)が封入されていたので選択したものです。既に生産が終了し、市場在庫もほとんど無いようですが、大阪から中古品を通販で取り寄せました。


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ただ、予備がないため貼り損じた場合はGM製のインレタでバラ数字を並べることに。これはクハ1257の5以外とバラの3を並べたものです。ちょっとサイズがオーバーなのが気になりますが、銀河モデルのものをもう1枚探すのは骨が折れることでしょう。


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あとはシルバーシートのマークを。トレジャータウン製です。

この時期のシルバーシートの種類と位置が特定できなかったので、ひとまず登場時のものを参考にしました。登場当初は編成中奇数クハの1両のみにシルバーシート表記が付いていたようです。

 

これでようやく作業終了ですが、秩鉄直通編成は2編成連結で1ペアですので、すぐさま2編成目に取り掛かります。

今回は運転会でのお披露目が控えているということで、珍しく期限付きの模型弄りです。運転会まで1ヶ月というところで作業を開始し、ここまで2週間半かかっています。残り4両を1週間ほどで仕上げなければなりません。

 

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2本目を出してきました。テキパキと進めましょう。


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と思いきや、さっそく問題が。奇数側先頭車のドアに汚れがあったので拭き取っていたら、ドアの塗装まで剥がれてしまいました。塗装は苦手ですし、それを直している余裕はありません。


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一瞬途方に暮れたのですが、手元にはそもそも、未改造の種車が潤沢に(4連だけで3本)在庫しています。とりあえずこの車両は他の編成と交換することにしました。


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さらに、作業の関係で本来のセット構成とは異なる組成(基本セットと増結セットを入れ替え)にしたり、そもそも購入した種車(ジャンク)が床板を入れ替えられたりしていたので、ここでライトを他車から持ってくる必要が出てきました。


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取り出したるは現行品先頭車。部品取り用として以前から中古品を確保してあったものです。この車両のライトユニットを移植します。


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バラし。ライトユニット部の形状は異なりますが、ボディは内部形状まで完全に同一なので、容易に交換ができそうです。


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運転台部パーツを外しました。左が現行品、右が旧製品です。まずはこれらを入れ替えます。


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これで、「旧製品ボディ+現行品ライトユニット+現行品床下パーツ」の組み合わせで点灯化できました。右側がそれです。

左は再び予備車ボックスへ……。

 

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ささっと車番消去、側灯・ブレーキ制御器・妻面窓サッシ色差し、妻面幌枠取付け、方向幕ステッカー貼り付け、室内座席色入れと室内灯取付け、先頭カプラー交換とショートスカート・乗務員室ステップ取付けまで行い、点灯確認です。旧製品より明るく点灯しています。

台車は、旧製品のアーノルドタイプのものをKATOカプラーに交換した方が、現行品のKATOカプラーより連結面間隔が狭まるので、「先頭部=現行品(部品取り車)からカプラーを抜き取ったもの」「中間部=旧製品のアーノルドから交換したもの」という組み合わせで使用しています。カプラー部分以外は完全に同一なので、新旧混ぜても何も問題になりません。

一度行った作業の繰り返しということで、ここまで1時間半ほどで完了しました。

 

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続いてパンタ付きモハ、基本的に1本目の編成と作業内容は同じですが、こちらは動力が無い分作業が楽です。

前回パンタはTOMIXのPG16を使用しましたが、その後PT4212Sが手に入ったのでこちらはそれを使っています。PG16を付けた方も取り替えようかと思ったのですが、またもや寸法が合わなかったので諦めました。気になるようならそのうちボディごと取り替えてしまおうかと思います。


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穴あけが雑なので微妙に曲がってしまっています。もう少し丁寧にやればよかったのですが、タイムリミットを気にして作業を急ぎすぎてしまいました。反省……。

 

と、ここまでの作業が終わったところで、ブログ更新日が近づいてきました。今回完結予定でしたが、まだ少し作業が残っていますので、続きは来週に運転会の様子と合わせてお送りします。

 

ひとまず、今日はこれにて。