新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【いろいろ整備】TOMIXの北斗星(JR北海道)3種を一気に整備しよう(その4)

引き続きの北斗星整備、一応最終回です。今日は3編成目を弄ります。

 

前回の記事はこちら。

 

 

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同じ内容になるのでさくっと省略。カプラー交換とトイレ窓塞ぎ、行先ステッカー貼付けと車番インレタの転写を行いました。「北海道II」ベースの1・2号と「3・4号」ベースの81・82号は同日の上野行きという設定で上野行きステッカーを貼っていましたが、今回は旧1・2号ということで時代設定も異なりますし、気分を変えて札幌行きにしてみました。
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「北海道II」セットからの入れ替えで持ってきた車両は上野行きが貼ってあります。
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札幌行きに貼り替えました。ステッカーのメーカーも銀河モデル製からジオマトリックス製に変わったのでシャープな印象です。

 

さて、毎度のごとく編成両端のオハネフとカニは自作式のボディマウントカプラーに交換するのですが、台車枠をカプラー無しタイプに交換する過程で、
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集電シューをどこかへ飛ばして紛失してしまいました。

調べたところ、集電シューだけの分売は無いそうですね。交換用の台車枠は大量に余っているので、集電シューの分売はぜひお願いしたいところです。

無いものは仕方ありません。台車枠が大量に余っているのに台車ごと購入するのも勿体ない気がするので、失くした集電シューが見つかるまで休車扱いに。代車を手配しましょう。

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代車はこちら、はまなす用の予備車として所有しているKATO製オハネフ25です。KATOのはまなす増結セットに含まれているもので、KATOでフル編成を組もうとすると必ず1両余ります。余らせてる方も多いのではないでしょうか。

私のはまなすTOMIXベースなのですが、増結セットだけKATOのものを1セット購入し混結させています。
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行先ははまなす札幌行きが印刷済みです。印刷済みのところにステッカーを貼り足すのはあまり見栄えがよくないので、誤幕ということでご勘弁いただきましょう……。
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カプラーは、デフォルトでは前に散々に悪評した伸縮密自連形でしたが、先人の記事の見様見真似で加工によりナックルカプラー化していました。

ただ加工の精度が甘く、連結失敗や走行解放が多発したため編成から外していたものです。

今回はここも改善させてみます。
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前にニセコ・宗谷セットから取り外したカプラー台座です。アーノルドカプラー用にジャンパ線表現などが省略されているタイプですが、ナックルカプラーの取り付けも可能です。ただし、これではカプラー押さえがありません。

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何かに使えるかと思いこんなものを買ってありました。「キハ58系 アーノルド/ナックルカプラーセット」。ラウンドハウス製品なので扱っている店舗は限られますが、Assyパーツ扱いではないため入手はしやすいです。
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中身を組み立てるとこんな感じで、運転台側(A)と中間連結面側(B)の2種類が入っています。

で、これをそのままは使わず、カプラー押さえと板バネだけ流用して……

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先ほどの台座に付けます。板バネは分売があるので、このカプラー押さえも単体で売ってくれると楽なのですが。

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それをこの床下に取り付けます。カプラー台座と爪の位置は合っているのですが、
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このようにカプラー押さえの爪などが出っ張ってるので、そのままだと取り付けができません。
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なので、出っ張りを逃すための穴を床下に開けてしまいます。ピンバイスで何箇所か穴を開けた後、穴同士をカッターで切って繋ぎ、最後は棒ヤスリで整形しました。はじめての作業で見栄えが悪いですが、台座の爪は既製部分に引っかかるので強度的にも問題なさそうです。
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中間側も同様に。こちらは「キハ58系カプラーセット」のものをそのまま取り付けるので、先ほどの車掌室側とは微妙に穴の位置が違います。
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カプラーを取り付けるとこんな感じで、ちゃんと突起が逃げているのがわかります。初めての作業でしたが、まずまずの出来になり満足です。

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テールマークを貼って代車整備完了……としたいのですが、そもそもこの車両にはテールランプがついていませんし、テールマークもちょっと汚くなってしまったので車端に繋ぎたくはないですね。

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というわけで、急遽本来カニ次位に連結されていた方のオハネフから台車を流用して、冒頭で休車にしたオハネフを復活させ、代わりにカニ次位のオハネフを休車にすることにしました。

整備した代車は編成中間に封じ込め。まさかKATO車が混ざってるなんて誰も気付かないでしょう。

では、簡単に見ていきます。

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11号車(B) オハネフ25 2

本来ここには200番代車がいましたが、前回整備した3・4号(81・82号)に取られたので、代わりに3・4号セット由来の0番代車が入っています。先ほど集電シューを紛失して紆余曲折あったのはこの車両。背後に写っている1号車オハネフをドナーに復活しました。
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10号車(B) オハネ25 240

JR北海道の編成でオハネ25-100は違和感があるのですが、ごく初期には存在していました。たった3両の少数派で、その後個室車増強の際にデュエット車の種車となり北海道からは早々に消滅してしまいました。

ちなみに号車番号は91年3月を境に反転しているので、後の付番が頭にあると混乱してしまいそうです。この頃はカニ側が1号車でした。

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9号車(B) オハネ25 227

上と同じくオハネ25-100ですが、改造歴を拝見する限りこちらの車両は14系との併結対応改造が行われていたとのこと。はまなすの運用に入ったこともあるのでしょうか。
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8号車(B) オハネ25 33

こちらは0番代のオハネ25。前回の3・4号にも入っていました。後年まで残った11と15は使ってしまったので、33号にしてあります。この車両もデュエット車に改造されてしまいました。
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7号車(B) オハネフ25 220

編成中間に入る緩急車で、このセットでは200番代が入っています。後年まで残った216は使用済みなので、220にしました。93年にはまなす用のスハネフ14 552に改造されています。

91年9月から、この位置には車掌車付き全室ソロ車が入っているので、1・2号の中間に所定でオハネフが入るのはほんの3年ほどでしたが、その後も代走などでオハネフが入る機会はあったようです。
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6号車(B1/L) スハネ25 501

こちらはミニロビー付きのソロ車。東日本が全室ロビーを好んだのに対して、北海道はロイヤル/ソロ車の定員が少ないのをカバーするためか半室ロビーになっています。
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5号車(D) スシ24 502

食堂車「グランシャリオ」。プロトタイプは501または502の初期の姿ということで、調理室窓が固定式になる前の頃。時代違いですが501が既にいるので、502にしました。
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4号車(A2) オロネ25 551

さてさて、「1・2号」セットの目玉、全室デュエット車で2階建構造の異端車です。3・4号定期化の際に作られた車両ですが、定員が共通なので1・2号にも入るようです。2階建化は室内の空間拡大を狙ったものでしょうが、天井が低くなったことや階段というデッドスペースが生まれたことでかえって圧迫感があったとかいう話を聞きますね。私は乗ったことどころか見た記憶すら無いですが。
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3号車(SA1/B1) オロハネ25 558

ロイヤル/ソロ合造車です。北海道のロイヤル/ソロ車は東日本よりソロ室2室少ない10室仕様で、一見シンメトリーですが微妙に左右対称になっていないんですね。ロイヤル/ソロは4両とも比較的仕様が揃っていましたが、1往復化で余剰になり全車廃車されています。一方東日本は3・4号用に1両だけこの仕様で製作していましたが、そんな異端車も予備車として末期まで残っていたそうで、この辺りの対比も面白いところです。
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2号車(SA1/B2) オロハネ25 553

ロイヤル/デュエット合造車。車両の入れ替えで「北海道II」セットからやって来た子です。比較的仕様が揃っていたロイヤル/ソロとはうってかわって、こちらは見るからに仕様がバラバラです。553はアルコン帯で中央上部の帯が無く、境目には細い縦の線が入るのが特徴的。554との区別ポイントはエンブレムの位置で、554は中央にあります。東日本のロイヤル/デュエット車も帯の入り方が異なる上に種車の違いによる差異もあって……ああもう、わけがわかりません。
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1号車(B) オハネフ25 3

冒頭で弄って用意した代車、オハネフ25 3です。本来この位置にはオハネフ25 7の車番を貼った車両が来る予定でした。

KATOのはまなす増結セットに入っている車両ということで、車番印刷済みです。私がはまなすに乗車した時に乗ったのがこのオハネフ25 3だったので印刷済みは好都合でしたが、前述のカプラー不具合により普段は編成に入れず、北斗星との共通予備車扱いにしていました。役に立ちましたね。

機関車のカプラーがまだアーノルドのままだった頃、知り合いからナックル装備の機関車を借りて牽引させた時などに両端ナックル装備の客車として差し替えるなど重宝していました。
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電源車 カニ24 502

何の変哲もないノーマル仕様のカニですが、車番の都合で「北海道II」から移ってきました。いつも通り、機関車と繋ぐ後位側はカプラーを自作のボディマウント式でマグネティックナックル化しています。

 

さてさて、ここでようやく北斗星3編成の車両入れ替えと入線整備が完了しました。弄り始めたのが7月13日、そしてこれを書いているのが7月30日ということで、およそ3週間近く北斗星の客車ばかり見ていたことになります。しばらく北斗星はいいやと思っているのですが、既に「はまなす」編成の再整備に手をつけてしまっていますし、8月中には東日本車異端編成が発売になる(もう発売されている?)ということで、やはりしばらくは北海道の青い客車から離れられないようです……。

今年は年末にかけて模型やブログに関わる時間が取れなくなりそうなので、現在記事の書き溜めを実施していまして、この時点で既に模型弄りと記事更新日に1ヶ月ほどの開きが出ているかと思います。この先さらに書き溜めを進め、夏の間には年内の記事を書き終えるつもりでおります。「今日の模型弄り」と題しておきながら全く「今日」ではないのですが……。

一部コアなマニアの皆様にご好評頂いている(?)編成考察シリーズですが、こちらは書きあがり次第割り込みで掲載をさせていただくつもりです。ただ、1記事にかかる時間が模型弄りの比ではないので、全く見通しが立たない状況です。気長にお待ちいただければと思います。

記事のストックが保つ限り、毎週金曜の更新ペースを維持する予定です。

Twitterの方はほぼリアルタイムで、その時弄っている模型の写真を上げたりしているので、合わせてご覧いただければと思います。

 

ひとまず、今日はこれにて。