新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【入線報告】マイクロエース 西武10000系 レッドアロークラシック

皆さま、ご無沙汰しております。

年末年始はわりと忙しくしておりまして、模型どころではなかったためしばらくお休みしていましたが、その後すっかり再開のタイミングを逃してしまっていました。

その後もちょこちょこと購入はしているものの、ほとんど模型弄りをしていない状況です。

 

さて、巷では毎年恒例のダイヤ改正を迎え、来る者去る者入り乱れております。私といえば、基本的に来る者拒まず、去る者追わずをモットーに暮らしていますので、改正直前に乗り納め・撮り納めなどすることとはしばらく無縁でありました。

特に西武鉄道では、今回のダイヤ改正池袋線飯能以東での4000系営業運転終了、池袋線定期特急列車の「ラビュー」化完了などが行われ、秩父方面が俄かに騒がしくなっていましたが、私は例によって自宅で静観のつもりでした。

ところが、運転終了のわずか数日前になって「やっぱり名残惜しい!」と、去る者追わないモットーなどどこへやら、仕事終わりに最終の「ちちぶ」に飛び乗ってしまったわけであります。

今回は軽くその様子をご紹介しながら、表題へ移って参りたいと思います。

 

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さて池袋駅。「特」のりばの表示も誇らしげに西武秩父行きの案内を掲げます。ラビューとの共存期間中、ラビューでないことを表すために「この電車は、レッドアロー号です」と旧型であることを告知する文章が流れています。かつての花形特急の成れの果て、しかし今夜ばかりは輝いて見えます。
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特急ホームはかつて6両分だったのを、「ニューレッドアロー」登場時に7両に伸ばしましたが、残念ながら「ラビュー」の8両には対応できなかったようで、「ラビュー」は一般ホームの7番のりば側にはみ出して停まります。この長さこそ、「レッドアロー」のホームである証左なのです。
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運用など調べずに乗ったのですが、奇遇にも「レッドアロークラシック」でした。登場時こそ違和感の塊、こんな塗装にするなんて先代への冒瀆だと、言ったか言わなかったかはともかくあまり良い印象は持っていなかったのですが、見かける度に装いにも慣れ、乗車する度に愛着が湧き、気がつけば自然と目がその姿を追うようになっていました。

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西武鉄道に特急が誕生した1969年からずっと変わらない「西武秩父行き、ちちぶ号」は次世代にも引き継がれることになりました。

今回の改正後も「ドーム」など野球関係の臨時列車として池袋線に入線することがあると既に公表されていますが、また「ちちぶ」号として走ってくれる日は来るのでしょうか。
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飯能での恒例行事も見納めです。
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あっという間に西武秩父に着きました。かつての西武が夢見た軽井沢延伸の名残で、西武秩父のホームは頭端式になっていません。だからこそ身近な「終着駅」でした。
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新社紋を象った乗車位置。ドア数によって色が異なりますが、特急の赤は正真正銘「レッドアローの赤」でした。
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金曜はこの後もう1本、「むさし」の延長列車がありますが、普段はこの「ちちぶ45号」が最終の特急列車。この後、滞泊地である横瀬に向けて回送されて行きました。

古くなってしまったかつての新型「ニューレッドアロー」の登場は1993年12月。奇しくも私と同じ年、同じ月の生まれでした。物心つく前から西武線の踏切で見続けてきた「カッコいい電車」も、老衰とは早いもので。

無い後ろ髪を引かれつつも改札を出て、駅前のビジネスホテルの客となりました。

 

さて話は変わって模型の話。マイクロエースからRACの改良品が出たのは12月末でした。私は1月6日、所用を済ませた帰りに某模型店でさっそくお迎えしてきていました。

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先代「レッドアロー」は複数社が製品化しましたが、「ニューレッドアロー」はマイクロエースだけ。相変わらず高価ではありますが、このような特別塗装車だけでなく期間限定のラッピング車までもこまめに製品化されています。

基本的に現役車はあまり買わないのですが、うっかり手を出してしまいました。

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とりあえず買ったまま試運転です。今回のリニューアルでは、鼻の部分(愛称幕)が光るようになりました。最近、各社ともこの手のリニューアルが増えてますね。
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手持ちの中から西武の現役車両を全て並べてみました。といってもこれでようやく2本目、どちらもマイクロエース製品です。どちらも101系の足回りを使う者同士、その頑丈な足で長らく秩父線を守ってきました。10000系は一足先に秩父線から引退です。

池袋線系統の定期運用から引退とはいえ新宿線の「小江戸」用としては残りますし、「ドーム」や芝桜臨での運転も期待してしまいますが、やはり「レッドアロー」がいてこその秩父線、欠いた主役の存在は大きいと思います。

かつての「レッドアロー」の存在を思い起こさせてくれる「レッドアロークラシック」、ぜひ今後も小江戸用に残り、そして偶にで良いので再び秩父の山を貫いてほしいものです。

最後に、入線時の動画ツイートを貼り付けて終わりにしましょう。

なかなか模型弄りの時間が取れませんが、入線報告だけでも続けていきたい所存です。

 

それでは、また。

 

追記:入線整備はこちら

hiruzen.hatenablog.com