新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【入線報告】TOMIX 485系3000番代 白鳥・はつかり

今回も入線報告です。

 

JR化後、485系を継承した各社はその需要に合わせて数々のバリエーションを展開しましたが、その中でも最も美しく徹底的にリニューアルを行ったのはJR東日本の3000番代でしょうか。

3000番代には、主に青函連絡に用いられた青森車と、日本海縦貫線用の新潟(上沼垂)車があり、塗装をはじめいくらか仕様の差異があり好みが分かれるところですが、私はずっと青森車が好きで、新潟車好きの同年代の趣味者とは嗜好を違えていました。

青森の3000番代はA編成と呼ばれ、新幹線と北海道内の列車の接続役として主に盛岡〜函館間を津軽海峡線経由で結ぶ、特急「はつかり」用のA編成にリニューアル工事を施工したものです。

その後2002年に東北新幹線が八戸まで延伸されたのに伴って運転区間を短縮し、八戸〜函館間の「白鳥」と八戸〜青森間の「つがる」に使用、さらに新幹線が新青森まで延伸されると、新青森〜函館間に短縮された「白鳥」と、運転区間を秋田〜青森間に変更した「つがる」に2016年まで使用していました。

私は2007年の旅行で八戸〜野辺地間で「つがる」に、2015年の旅行で函館〜新青森間「白鳥」に乗車しており、とても印象に残っている車両です。

Nゲージでは、TOMIXマイクロエースが製品化しています。TOMIXがHG製品でありかなり詳細に作られているのに対し、マイクロエース はどうもスカートのあたりが微妙……と、素人目にはTOMIXの独り勝ちに見えます。

TOMIX製品はまず、後年郡山入場時にグレー塗装になった床下を再現したものが製品化されており、これは年代でいうと2006年頃から2016年頃までの仕様です。そして先月、改造当初の姿である床下が黒色の仕様が生産されました。

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先月発売の黒仕様の発表を見て欲しくなり、発売を待たずにグレー仕様をオークションで落札してしまいました。
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基本4両に増結2両を加える方式です。青森〜秋田間「つがる」用E751系の予備編成であるA8編成は4両、「白鳥」の通常期は6両、繁忙期が8両であり、再現したい編成両数に合わせて増結セットの購入数を増減させる方式です。

私が乗車した「白鳥」は6両編成で、ちょうど基本・増結がセットで出品されており好都合でした。
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快速海峡(記事未up)との並び。床下がグレーになったのはもちろん海峡廃止後。

その後弄る時間もなく、未整備のまま一度だけ運転会にも持ち込みましたが、特に写真も撮らずに終了しました。

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そして先月、待望の登場時仕様、「はつかりセット」が発売になりました。
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今回も基本4両に増結2両を加える方式で、私は乗車した列車を再現すべく増結を2セット購入し8両にしました。
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さっそく並べてみます。左がグレー仕様(白鳥セット)、右が黒仕様(はつかりセット)です。
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青森車と新潟車とで印象の異なる両タイプですが、青森車はこの「485」と書かれたロゴが印象的です。
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今回の「はつかりセット」は基本的に「白鳥セット」の床下色違い(モーターもM-9のままです)ですが、一つ大きなポイントとして、「カプラーカバー」が再現されたこのダミーカプラーが挙げられます。今まで、硬い素材のカバーはTNカプラーの先端に取り付けるパーツが存在していましたが、この「シート」を被せたタイプの製品化は初です。しかも、先端にJRマークが細かく印刷されており、かなり気合が入っています。
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新旧塗装を併結させてみました。違いは一目瞭然といったところです。実車でも、増結ユニットと入場時期が違う場合にこのような光景が見られたことでしょう。
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基本セットと増結セットの違い。同じモハ484ですが、増結セットのものは「車掌室(小窓)」、基本セットのものは「多目的室(大窓)」となっています。
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私が乗車したのは「はつかり」ではなく「つがる」でしたので、ヘッドマークの交換が必要です。精密に作られたHG仕様、開封したそのままを眺めているだけでも見惚れてしまいます。

入線整備はまた今度、時間のある時に……。

書き始めてから1週間以上かかってしまいました。リハビリが必要ですね。

 

ひとまず、今日はこれにて。

 

後日追記:両セットの入線整備はこちら。