新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【車両修理】短絡したTOMIXモーターを洗浄してみる

今日の模型弄りです。

 

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モデラーの強い味方、超音波洗浄器を買ってみました。私はモデラーではないですが、ともかく早速その威力を試してみます。

なお超音波洗浄器は、調べてみると安いもので2000円台から、知らないメーカーさんのものが様々出ています。どれを購入すればいいかよくわからないので、SHIGEMONさんという方がYouTubeで実演する動画を見て、同じものを買ってみました。

 

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さっそく実験台になってもらうのは、当区のED79(シングルアーム車)で、搭載されているM-9モーター(Type4)が短絡しています。去年の夏に購入し、たった2回ほど走らせただけで短絡し不動になりました。

KATOパワーパックでリセットボタンを連打する荒療治で騙し騙し動かしてはいましたが、対症療法にしかならず、先日走らせた際に再び短絡を起こしたため、超音波洗浄器での処置を試みます。
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さっそくセッティング。機関車をバラしてモーターを取り出し、洗浄器に突っ込みます。

洗浄器の内部には水を浸しておきますが、モーターを水に浸けるのはトドメを指す行為にしかなりません。

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というわけで、取り出したるは無水エタノール。レール清掃用に大きな信仰を集めているようですが、今まで使ったことがありませんでした。

超音波洗浄器に直接注いでしまうと機器に悪影響を与えかねない上、エタノールが勿体ないので、ジャムか何かの空瓶の中に無水エタノールを満たし、モーターはその瓶の中に入れます。瓶の外側、機器に直接触れる部分は水道水です。瓶ごと超音波洗浄器に入れることによって、モーター内部を超音波洗浄するというカラクリです。

投入動画。

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タイマーは最大値の480秒に設定。
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開始すると、さっそく汚れが浮き上がってくるように見えますが、これはモーターの表面に刻印された製造記号が剥がれたものでした。これが後に……。

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洗浄が終わってモーターを取り出した後、無水エタノールをすぐに捨てるのは勿体無いと思い、物は試しと台車を丸ごと投入。バラす時に製造時からのグリスがベタついて気になったので、それを剥がそうと投入してみたものです。
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水揚げされたモーターや台車達です。
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元どおり組み立てていきます。グリスは綺麗に剥がれ落ちているので、タミヤの接点グリスを適宜補填しながら組み上げます。
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とりあえずこれで試運転してみます。

 

あれこれ経過を書こうかとも思ったのですが、長くなるので箇条書きで。

  • とりあえず動いた
  • よく見てみると、進行方向と反対向きのヘッドライトが点灯している
  • ライト基板を逆に取り付けて一件落着と思いきや、よく見るとディレクションスイッチが差す方向と逆向きに動いている

どこかで組み立て方を間違えたかと、何度もバラしては走らせバラしては走らせを繰り返して出た結論が、「モーターの表裏が逆」ということでした。

電気工作をよくされる方ならすぐにわかったのでしょうが、素人な私はモーター表裏とも同じ形をしているので、「逆に取り付けても組み上がってしまう」「その場合は逆方向に走り出す」というところに気づくまでに時間がかかりました。

 

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本来ならば、ここで書かれている製造記号の有無で表裏を判別するはずが、超音波洗浄をしたことで消え、表裏の区別がなくなってしまっていました。

 

再び組み立て直して走行させたところ、今度は正しく走行したのですが……どうも、通電が悪い。

他の車両はスムーズに動くので線路に問題はなさそうです。となると、車両。

超音波洗浄する前の辛うじて動いていた時は通電の問題がなかったので、もしかすると台車ごと洗浄した際、水に溶け出したグリスやその他の汚れが、車輪の表面に膜を作ってしまったのではないかと推測しています。横着してはいけないということですね。

動いた証拠の動画。

余計なことをしたせいで余計な課題が付いてきましたが、「短絡したモーターを復活させる」という目的は果たしたので、めでたしめでたし。

 

さて、今回が今年最後の記事になりました。今年9月に、模型弄りのモチベーション保持と備忘録のために始めた当ブログですが、何とか年を越えることができそうです。

自分の備忘録のためであって、アクセスがあろうとなかろうと気にしないつもりで始めたものでしたが、望外に多くの方に見ていただけているようで、結構なモチベーションになりました。ご覧頂いた方皆様に御礼を申し上げます。

来年もマイペースに模型を買ったり弄ったり走らせていきますので、何卒お付き合いをよろしくお願いいたします。

 

それでは、良いお年をお迎えください。