【受託整備】マイクロエース215系M車全検入場
今日の模型弄りです。
昨年秋頃当区に215系が入線していますが、今回は受託整備。上記のものとは別の車両です。今回は母校の先輩H氏ではなく、以前のバイト仲間のS君から。
整備内容は、「ジャンク品由来の215系のモーター車の動きが変だから見てほしい」とのことでした。
前回記事にした机上試運転線に載せて。品鶴線の地上区間っぽいですね。
モーター車の動作を見ると、変どころか不動でした。さっそくバラしてみましょう。
215系の動力ユニットは数ヶ月前にもバラしたばかりです。
車輪はこんな感じ。そこそこ汚れていますね。
とりあえずボディを外します。
動力ユニットにあるツメを丁寧に外すと、このように分解できます。
動力台車を外しました。相変わらずの中華油です。
マイクロエースの動力車は、この中華油が悪さして不動になったり動きが悪くなったりすることが多く、逆に言えばこれを綺麗にしてやれば復活することが多いです。
……まあ、そんなに経験があるわけでもないのですが。
今回はクリーナーではなく無水エタノールで洗浄してみます。今までは大切に温存していたのですが、最近ようやく近所の薬局にも無水エタノールが在庫されるようになりましたので、使っていきましょう。
固化した油だかグリスだかが浮いてきます。流した後は引き上げて、こびりついたものを綿棒や竹串で剥がしていきます。
綺麗になりました。
ギア部のこびり付きが酷かったです。
1両の動力台車とギア周りからこれだけの汚れが取れました。
元通りに組み立てながら、新品のグリスを補充していきます。
台車を固定する蓋を被せます。さりげなく裏表があるので注意……。
座席パーツをパチンと嵌めます。この下の階が隠れてしまう問題がなければ、室内灯を入れてみたいんですけどね……。
元通り組み直しました。
これで動作確認をしてみると、多少音がしますが、元気に走り始めました。
これにて今回のミッションはコンプリートです。
最後に実車画像を。
つい昨日のことですが、まもなくダイヤ改正で湘南ライナーが廃止(特急化)されるということで、215系の乗り納めに行ってきました。
2度も模型弄りをしておきながら、あろうことか今まで全く乗ったことがなかったので、このまま乗らず終いになってしまうよりはと、友人と一緒に小田原まで乗り通してきました。
特徴的な座席ですが、なるほど少しでも多く定員が確保できるような工夫が随所に見られました。片持式の座席下部分は掃除もしやすそうです。
東京駅のホームにはそこそこの数の趣味者が見られましたが、車内はほとんどがサラリーマン風の乗客で各ボックスに1〜2名ほど。小田原まで乗り通したのはほんの20名ほどだったように見受けられました。
この215系がライナー列車にしか活路を見出せなかったのは残念でありますが、民営化したばかりの頃のJRの意欲的な実験作が令和まで活躍できたのはむしろ幸甚だったと言うべきでしょう。面白い乗車体験でした。
ひとまず、今日はこれにて。