新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【入線整備】鉄コレ 西武30000系を走行化する(その1)

今日の模型弄りです。


1年ほど前になりますが、鉄コレから西武30000系スマイルトレインの「ぐでたま」仕様車が製品化されました。鉄コレで手軽に購入できたこと、ぐてたまのイラストが可愛らしかったことから、走行化を行うつもりで購入したのですが、しばらくそのまま整備せず部屋の片隅に積まれておりました。

そして先日、鉄コレ29弾で30000系2連車が発売されましたので、ぐでたまの増結用にと購入し、晴れて10両フル編成が組成できるようになったため「ぐでたま」車と合わせて走行化を試します。

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こちらは「ぐでたまスマイルトレイン」こと38105編成。基本3両に中間車だけの増結5両セットを加えて実車の8両編成が組める構成で、いかにもトミーテックらしい組み合わせです。
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そしてこちらが、今回発売になったブラインドパッケージのもの。西武30000系GMから出来の良い製品が出ていること、2連車だけでは営業編成が組めないこと、連結相手となる8連車が鉄コレからは件の「ぐでたま」しか発売されていないことなどから、今回の29弾の中では最も不人気の車両となっているようです。もっと値下がりしてから買えばよかったと少し悔やんでいます。

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基本セットから開封していきます。
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私は「ぐでたま」は詳しくないのですが、両先頭車で表情が異なります。

右側がいわゆる「ぐでたま」で、池袋線では必ず池袋方に編成されるため、地上改札を入るとこの顔が出迎えてくれることになります。

左側の可愛らしい顔は「ぎゅでちゃま」と言うそうで、こちらは飯能方先頭車。2連車の増結があると隠れてしまうので、8連運用の時のみに見ることができるレアキャラでした。

ところでダミーカプラーが凄いことになっていますが、当然弄る前の写真ですのでデフォルトでこれでした。さすが鉄コレ、検品とかどうなってるんでしょうね。
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中間連結部は、実車どおり「卵」のイラストが再現されています。鉄コレらしからぬ拘り様です。

さて、最低限の走行化を施していきます。いつも通りの方法で……と言いたいところですが、そういえばブログ開設後初めてでした。

あまりに割高感が否めないので、純正走行化パーツは使用しません。

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まずは、先頭部のダミーカプラーをTNカプラーに置き換えます。鉄コレはほとんどの車両にTNカプラー用の爪が用意されていますが、まれにスカートと干渉することがあるので真っ先にここをチェックします。

上の写真はボディを外したところ。スカート無しの「顔」、ぐでたまと相まってなかなか気が抜ける顔つきです。

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ギリギリですが、どうやら綺麗にハマったようです。

使用したカプラーは、西武向けにストックしてあるJC6328。使用頻度が高く使うたびに買っていては大変なので、いつも10箱単位で補充しています。

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続いて、ボディと座席パーツを外してウェイト(重り)を載せます。純正の走行パーツを購入すると、板状のオモリが入っていてそれを取り付ける形になります。似たようなものがホームセンターなどで家具の固定用具として売られているそうですが、私は別のものを使います。
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釣り用の鉛製板オモリです。新宿のヨドバシカメラで、「鉄コレのウェイトにおすすめ!」のポップとともに模型コーナーに置かれていました。商魂逞しいです。

入荷してもわりとすぐに売り切れるので、在庫がある時に買っておいた方が良いです。1つ買えば、数十両分を賄えます。

リンクを貼っておきます。アフィやステマではありませんが、ご参加までに……。

第一精工 221700 [板オモリ4m巻キ 0.25mm] https://www.yodobashi.com/product/100000001002240728/

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これをこのように3〜4重に折って切出します。折ったままでは厚みがあるので、床板の中に収まるように潰しましょう。また、5重以上にすると収まらなくなります。マッキーなどの柄の部分を伸ばし棒のようにすると簡単です。
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用意したものを3つ程度、このように両面テープで貼り付けます。たいした重さではないのですが、あるのとないのとでは走行安定性に大きく違いが出てきます。

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次に中間のカプラーをどうにかしましょう。デフォルトのチャチなアーノルドカプラーは連結面が広すぎますし、走行中にすぐに外れてしまいます。私はいつもKATOカプラーです。
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アーノルド交換用のKATOカプラー(Aタイプですね)を用意して、このように逆台形にカットします。
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台車からカプラーとカプラー受けを外して、
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カプラー受けをこのようにカットします。
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カットしたカプラー受けに、先ほどのKATOカプラーを装着します。カットしたカプラーが小さすぎたり、切り方が左右対象ではないと連結不良の原因になるので、少し大きめに切っておいてから現物合わせで切り足した方が良いでしょう。
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あとは元のように組み立てます。
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ついでに台車を金属台車に替えましょう。一番手軽なのが、KATOの台車です。台車が黒い時は車輪も黒車輪を奢りますが、今回の台車はグレーなので銀車輪で妥協です。グレー車輪とか出してくれませんかね。
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組み立てて、ハイ連結。

……連結面が、狭すぎます。これでは曲がれないですね。

形式によって台車の取り付け位置が異なるので、まれにこうなります。

両数が少なければ、鉄コレモーターに付属してくるカプラーのスペーサーを使う手があるのですが、今回は10両分なので明らかに足りません。他の方法を考えましょう。

 

そのうち続きます。

ひとまず、今日はこれにて。