新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【カプラー交換】TOMIX ワム80000 ナックル化

久しぶりに、今日の模型弄りです。

 

ワム80000形。言わずと知れた有蓋パレット貨車の決定版です。Nゲージでは、主にKATOとTOMIXの2社が単品販売しているほか、マイナーどころではマイクロエースがセット売りしているものや、旧河合商会のものなど、有名形式だけあって多数製品化されています。

そのうちKATOのものは、かつて設計上の理由からオーバースケールだったSL等に合わせて本来のサイズより一回り大きく作られているので、他社製の同形式車と並べると明らかにサイズが違うことが知られています。

違うと知ってしまった以上は気になって仕方が無くなってしまうので、私はTOMIXを選択しています。

今回は、以前購入したこの「ワムハチ」を、当区で標準化を進めているKATO系カプラーに換装します。

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ワム80000形、正確にはその380000番代車で、JR化後に塗装が青く変更された後の姿です。3461レなどで東海道線を走る姿をよく見かけており、馴染み深い車両です。
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カプラーは標準でアーノルドカプラーが装着されていますが、当区標準のKATOカプラーまたはKATOナックルカプラーに換装したいところです。一見TOMIX標準のカプラーポケットように見えるので、何の問題もなく交換できるように思えるのですが、開けてみるとご覧の通り見慣れない形をしています。

ネットで諸先達方の記事を拝見すると、ナックルカプラーに大穴を開けて入れる方法、一旦爪を切除した後に真鍮線かプラ棒で固定する方法、ポケットごと削り取ってKadeeカプラーを接着する方法などが紹介されていましたが、これから先何十両も施工する可能性を考えると、現物合わせで微調整が必要になる加工は極力避けたいところです。

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と、調べてるうちにこんなものを発見。DMM.makeという、個人やガレージメーカーなどが3D設計図を公開し第三者がそれを購入できるサービスです。せっかく作ってくださった方がいらっしゃるのですから、使わない手はありません。

というわけでポチッ。
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数日後、イメージ図そのもののパーツが届きました。素材の色が選べたので、ブラックを選択しています。早速使ってみましょう。
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3Dプリンターで出力したパーツなので、パーツにサポート剤などと呼ばれる潤滑油のようなもの(という理解で良いのでしょうか)が付着しているので落とす必要があるそうです。私は超音波洗浄器を使いました。
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まるで純正で用意されていたように違和感なく入ります。蓋を閉めれば作業終了……。
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お手軽簡単、カプラー交換終了です。間違いなく一番楽な交換方法でしょう。
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連結するとこんな感じ。比較用のアーノルドカプラーでの写真を撮り忘れましたが、まあ間違いなく間隔が狭くなっています。

アーノルド時代の名残で、カプラーが上に上がりやすくなっているので、長編成になった時に勾配や段差で解放してしまわないか気になるところです。
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さっそく押入れ試運転線を周回させてみましたが、とりあえず平坦線は問題なさそうです。

 

こんな感じで、初めてDMM.makeを使ってみましたが本当に手軽で、通販でガレージメーカーのパーツを買う感覚で購入できます。オーダー毎に製造しているので多少値が張りますが、私のように精密加工の自信のない人にはおすすめです。

https://make.dmm.com/item/920688/

リンクはこちら。他にもたくさんの方が様々なパーツを公開されています。

他にもう一つ、別のパーツも届いているので、近いうちに使ってみたいところです。

 

ひとまず、今日はこれにて。