【入線整備】マイクロエース 24系 夢空間
今日の模型弄りです。
青いブルートレイン客車の中でも、さまざまな形態の客車をバリエーション豊かに連結した北斗星は、子供の頃ある種の憧れを感じさせる存在でしたが、そんな「北斗星系」客車の中で一際目立つ三色の客車がありました。
「夢空間」。1989年にJR東日本が寝台車両のコンセプトカーのような試作車両として製造したもので、定員6名の寝台車デラックススリーパー、ラウンジカー、そして展望室構造のダイニングカーの3両から構成されました。
1990年から2008年まで団体臨時列車のほか、「夢空間北斗星」など一般の旅客列車にも連結され活躍しました。3両中定員がたった6名ということで、決して使い勝手の良い車両だったとは思えませんが、ある種の広告塔としても機能したことでしょう。その実績は後に「カシオペア」の設計に大いに役立てられたほか、JR各社がこぞって開発した各種クルーズトレインの成功も、元を辿ればこの夢空間が残した功績によるものではないでしょうか。
さて模型です。製品化はマイクロエースが早く、後にTOMIXも続いています。
夢空間に関しては「外観はTOMIX、中身はマイクロエース」といった評判を耳にしますが、確かに室内がほどよく作り込まれています。
この夢空間、友人Y君がTOMIXとマイクロエース双方をうっかり購入してしまい処遇に困っているということで、格安で押し付けられ……もとい、譲ってもらったもの。ちょうどこちらも欲しいと考えていたので、ありがたく入線となりました。
主役となる「夢空間」3両の他、電源車としてはマニ50改造の異端児「マニ24-500」、そしてB寝台車が4両入っています。B寝台車については、オハネフとオハネをそれぞれ24型と25型の1両ずつ付属させており、可能な限り同じ形の車両を複数入れないようにするマイクロエースのこだわりが見て取れます。
こいつがマニ24。カニ24に見慣れていると違和感のある、「ちょっと長いヤツ」です。
例によって最低限の入線整備を施していきましょう。
毎度おなじみカプラー交換。中間はジャンパ線表現つきKATOカプラーNに交換していきます。
マイクロエースおなじみのKATOカプラーアダプターは付属していなかったので、JP_Aを使用します。
アーノルドカプラーとスプリングを抜いて、
KATOカプラーを入れます。
カプラーがぐらつくので、スプリングを戻します。この車両は後からスプリングを入れたほうが楽そうでした。
どうにかこうにかスプリングを収めれば交換終了。
こんな感じになります。
画像は連結面間隔の比較で、奥がデフォルトのアーノルド、手前がKATOカプラーNへの交換後です。そこそこ縮まりました。これ以上を求めるならTNカプラー一択になりますが、私的にはこれで十分です。
編成の端はボディマウント式にしたいところですが、ここのところ模型を弄る時間がなかなか取れていないので、ひとまずはKATOカプラーN(JP無し)を付けてお茶を濁しました。そのうちやります……。
全車への施工が完了です。
出場試運転、今回は動画は無しです。牽引にはEF81 95(KATO)を抜擢しました。95号機は夢空間のさよなら運転を牽引していて、夢空間とは何かと縁のある機関車です。
既存の手持ち客車のカプラー交換が遅々として進まないので、東の機関車でナックル装備なのが95だけだったという事情もあります……。
夢空間といえば、よく運転されていたのが「夢空間北斗星」ですが、北斗星以外への充当であっても、多くの場合北斗星用の個室寝台車を連結しているパターンが多く、このセットのような「夢空間以外は開放B寝台車だけ」というパターンはなかなか少数派のようです。(よく見ると車両の向き間違えてますね……)
今まで北斗星はJR北海道の編成ばかり集めてきたのですが、これは本格的に東の客車にも手を出さねばならなくなってきました。
東の客車といえば、「あけぼの」セットを入線させたことを先日の運転会記事でちらっと書きましたね。こちらも近々整備しなければなりません。
最近はなかなか思うように時間が取れなくなってきました。今後更新頻度も多少落ちてくるかもしれませんが、ご容赦ください。
ひとまず、今日はこれにて。