【入線整備】TOMIX EF64形0番代(貨物更新色) を特定車番にしたい
今日の模型弄りです。
えぬしらさんの断捨離で当区へ移籍となった車両の中から、今回はEF64を弄ります。
EF64形0番代。言わずと知れた山岳路線向け機関車の決定版ですが、0番代車の全廃により、いま「EF64」といえば改良型の1000番代を指すようになってしまいました。以前はあえて「1000番代」と言わない限り、EF64といえば0番代を指していた気がします。
今回はそのEF64-0のうち、JR化後に塗装が変更された「貨物更新色」、といっても何種類かあるそうですが、その辺りは不勉強なので解説は詳しい方に譲ります。
付属のナンバープレート等。ナンバーは56、62、70、74号機が付属しています。
とある理由から、今回は64号機を作ろうと思うのですが、付属パーツにありません。
探してみると、トレジャーファクトリー勢のナンバープレートに64号機がありましたので、購入してみました。「KATO用」とあるのが少々気になりますが……
まずは下準備から。カプラーはいつも通りナックルカプラーにします。本当はグレーにしたいのですが、手持ちにも近くの模型店にもグレーがなかったので、ひとまず黒で。そのうち入れ替えます。
屋根上のアンテナ等。付属の治具で穴開けから。位置が微妙でパンタに支障するギリギリのところを空けるので少し緊張します。
開けました。
さてさてナンバープレートです。TOMIXのナンバー取り付け位置はこんな感じになっています。
購入したトレジャーファクトリーのものは幅が広くこの凹みには治らないようでしたが、そもそもプレート自体の厚みが薄いので、上から貼り付けても違和感がないのでは? と思い立ちます。
付属のナンバープレートの文字を削り取ったものを用意。
凹みの「穴埋め用意」としてはめ込み、その上に購入したナンバーを載せるとどうなるでしょうか。
……うーん、これではだめですね。
KATO用のには見切りをつけて、インレタ方式に切り替えます。
同じくトレジャーファクトリー勢のインレタですが、ドンピシャ64号機はラインナップされていません。
文字を削った付属ナンバーの上から、適当な機番のインレタから「EF64」と、EF64の「64」部分を並べて「EF64 64」にしてみたのですが、あまり綺麗にはできませんでした。折を見てやり直そうと思います。
最後に前面に手すりを取り付け。だいぶ生き生きとしてきました。
これで完成、と思ったのですが、写真を見返してから1個パーツの取り付け忘れがあることに気がつきました。近々直しておきたいと思います。
とりあえずこれでEF64-0が1機完成です。これに牽いてもらう車両も入手済みなので、早めに紹介したいですね。
貨物色のEF64は実のところあまり馴染みのない車両でした。関東で現役走行していた頃はEF64とEF65の違いもわからないほど、機関車牽引の列車に興味がなかったのです。そんなEF64をどうするのか? 被牽引車を弄る際に紹介したいと思います。
ひとまず、今日はこれにて。
【入線整備】「まりもロゴ」入り快速海峡を作りたい(TOMIX 14系「まりも」セット)
今日の模型弄りです。
半端に放置したままの模型をやっつけるシリーズ。今回は1年半ほど前に購入したTOMIX「まりも」セットを弄ります。
14系時代の急行「まりも」のうち、ドリームカーを連結した1988年11月〜1993年3月頃の編成を再現できるセットです。
寝台車はスハネフ14とオハネ14が1両ずつ、そして「まりも」ロゴ付きドリームカーが2両と、一般の座席車が2両の計6両セットです。
このセットの目玉はなんと言ってもまりもドリーム。ですが、セットに付属する他の車両についても、このセットだけのオリジナル仕様です。
寝台車2両は道内急行に使用された500番代で、TOMIXからは他に気動車連結仕様のものが製品化されているのみですので、青い「ブルートレイン」時代の製品はこのセットのみ。
また、座席車のうちスハフ14はまだ雨樋が外付けに改造される前のものですので、既存の「はまなす」セットのものとは仕様が異なります。
オハ14だけは「はまなす」と同仕様でしょうか。
そのようなセット構成ですので、現状、雨樋が外付けになる2000年頃より前の道内急行等をTOMIX車で再現するには必須の製品となっています。
セットの他、バラし売りのオークションを利用して座席車をちまちまと収集しており、オハ2両とスハフ1両を揃えてありました。
今回はこの「まりも」セットとバラし単品車を使用して、「まりも」ロゴ入りドリームカーが運用された1993〜1995年頃の快速「海峡」編成に仕立てます。
基本的な整備内容はいつも通りです。
まずは中間カプラーをKATOカプラーに。
「まりも」ロゴをアップで。編成中の良いアクセントです。
このロゴは前述のように急行「まりも」向けにドリームカーが用意された際に装飾されたもので、「まりも」から外されて「海峡」「はまなす」に運用されるようになってからも、1995年頃までは「まりも」ロゴのまま運用されました。所属標記も「釧クシ」表記のままだったとか。実際には札サウに転属していたはずです。
編成端、スハフ14の車掌室側(後位側)は、ダミーカプラーを利用して改造した自作のボディマウント式KATOナックルカプラーを取り付けます。
TNカプラー用のジャンパ栓パーツを噛ませてカプラー周りは完成。ちなみにこのジャンパ栓は2種類のパーツを切り繋いで使用しています。
テールマークを貼り替えましょう。製品は「まりも」が印刷済みです。
裏返して、印刷部分を消すことにします。
うすめ液に浸した綿棒で擦ると、あっさりと剥がれてくれました。
ジオマトリックス製の方向幕ステッカーに付属していたテールマークのステッカーを裏から貼ります。裏貼り用の透明なシールも付属しているのでありがたいです。
ステッカーついでに側面の方向幕も貼り付け。今回は快速海峡青森行きにしました。
青森行きであれば「はまなす」として走らせたくなった時もパッと見違和感がありません。
「海峡」への交換とジャンパ線パーツの取り付けが済んだ状態がこちら。
ジャンパ線パーツはホースの部分を黒マッキーで塗り、ゴム系接着剤で固定してあります。
製品状態のまま接着剤無しで装着すると、なかなか目も当てられない状態になりますので……。
まりもドリームに方向幕を付けるとこんな感じ。「青森」表示が転用後であることを主張しています。
トイレ・洗面台部分の窓は裏からラベルシールの貼り付けで白くするのもいつも通りです。
最後に車番を貼って完成となるわけですが、この車番決めが非常に難儀しました。
青函トンネル対応のスハフ14は計13両あるのですが、既に「はまなす」編成に5両使用しており、今回ので2両、手持ちにまだ2両あり、さらに春に4両購入することが決まっているため、近いうちに実車と手持ちが同数になります。極力車番被りは回避しておきたいので、以前作成した配置表と睨めっこしながら、さらには手持ちのインレタに番号があるかどうかも見ながら、どうにか車番を決めることができました。
今回、スハフ14は93〜95年頃の札幌所属車の中から551と506を選択。
ドリームカーは503と508にしました。
普通席車は511と520に。
511は「はまなす」セット、520は「まりも」セットのインレタを使用したのですが、「まりも」セットの車両は車番標記の左に標示されていた「○ホ」マークが付いているものでした。○ホが省略されるようになったのがいつ頃なのか調べが付かなかったので、ひとまず気にしないことにして混在させています。
これで「まりもドリーム」入り快速海峡が完成しました。
両端がスハフ14、中間はドリームカー2両に一般のオハ14が1両だけ入った基本編成の5両の他、オハ14を1両増やした6両編成が組めます。
もう1両オハ14がありますが、こちらはまた別の時に弄ることになります。また、今回手をつけなかった寝台車2両についても、いずれ用途を見つけてあげなければなりません。
なんと言っても快速海峡は最長12連。増結車はどうやって調達するか? という課題があります。実はもう確保済みなのですが、一部のパーツがまだ入手できていないのと、車番インレタが無いため弄るに弄れない状況です。TOMIXから正調「快速海峡セット」が発売される前にはどうに完成させたいのですが、間に合うでしょうか……。
ひとまず、今日はこれにて。
【入線整備】TOMIX DE10形貨物更新色
今日の模型弄りです。
Twitterのフォロワーさん(えぬしらさん)から「断捨離で手放したい車両があるので引き取らないか?」という提案をいただきました。
えぬしらさんからは以前にも、215系を譲っていただくなど、当区の“主要取引先”の一つになりつつあります(笑)。
215系についてはこちら
今回は、上記の記事にもチラッと写っているDE10形の貨物更新色が入線です。某ヤ○ト運輸で甲種輸送(乙種輸送?)されてきました。
今回輸送されてきた車両達。どれも「自分で買うとなると優先順位は低くなるが、あると運転の幅が広がる車両」ばかりでありがたいラインナップです。
今回はそのうち表題のDE10形に、当区標準の入線整備を行っていきます。
製品は2011年発売。震災によるがれき輸送などで石巻線の貨物が注目された時期ですね。
当区には既に国鉄色のDE10形が1機在籍しており、今回の入線で2機目になります。1機目は青森車両センター所属の入換機に車番を貼り替えてありました。カプラーは模型でも入換運転が出来るよう、マグネティックナックルに交換してあります。
ただ、これはDE10特有の構造上の問題として、低速で発進・停止を繰り返す操作が苦手だそうで、TOMIX・KATOのいずれも、入換のような繊細な操作をするのはあまり向いていません。当区所有のこの車両も、清掃・注油等を万全にしていても、突いてやらないと発進しなかったり、ラビットスタートになってしまったりといった問題が出ています。
さて今回譲受のこの車両は……というと、「状態の良さは保証します」との前情報通り、1機目の国鉄色より遙かに安定していました。多少のギア鳴りはありますが、おそらくこれは構造上の問題なので、これ以上の状態は望むべくもありません。これは、今後の活躍が期待できそうです。
さっそくカプラー交換から。例によって交換用のTNカプラーを分解して、中身をナックルに入れ替えます。
交換するとこんな感じ。カプラーが黒いですが、グレーのナックルは品薄が続いているので、ひとまずはこれで。
残りは製品所定の整備です。キャブの屋根を外して裏返し、ガイドに沿ってピンバイスで穴を開けます。
もどして、穴開けを行ったところに列車無線アンテナを。また、元から開いている穴にはタイフォンを取り付けます。かならずゴム系接着剤を併用。
ナンバープレートは裏の突起を削り取ってからゴム系接着剤で。TOMIXはナンバープレートの噛み合わせが悪いので、こうした方が綺麗に付きます。
ナンバーは4機分付属していましたが、実車画像を検索したところ一番形態が近いのが1120号機だったので1120号機を選択。仙台所属の釜で、去年廃車になったそうです。
整備が終わって記念撮影。当区にはヘッドライトの黄色い車両が何両かありますが、今は質のよい交換用のガレージメーカー製ヘッドライトが売られていますので、いずれ交換したいところです。
手持ち2機を並べました。一昔前は主要駅や貨物駅構内の隅に必ずと言っていいほど見かけた車両ですが、気付けばだいぶ数を減らしてしまいました。模型の世界ではまだまだ活躍してくれるでしょう。
石巻線風にコキを繋いでみました。単線風景の貸しレイアウトに持っていくと似合いそうです。
というわけで、今回は譲受車両の入線整備でした。同時入線となった他の車両については、部品入手や他車整備との兼ね合いを見つつ進めていこうと思います。
ひとまず、今日はこれにて。
【入線整備】1年ぶりに……TOMIX 北斗星東日本仕様Bを弄る
今日の模型弄りです。
1年以上前、2020年の夏に購入した北斗星東日本編成Bが、開封後そのまま放置状態になってしまっていました。整備を再開していきましょう。
入線記事はこちら。
少し話がズレますが、これとは別の編成、北海道仕様の3編成目(初期1・2号仕様)の整備の際に集電シューを紛失してしまい、はまなす用のKATO車で代走させた……という話がありました。
当該記事はこちら:
その後、運転会後に集電シューの同等品を入手できたので取り付けし、KATO車での代走を終了しました。
ただ、そのKATO車はそのまま予備車に戻すのではなく、一旦はまなすの本編成に組み込んでオハネ25-0を捻出……。
この記事で取り上げる東日本編成のうち、単品が調達できず1両不足していた箇所に入れることで、代走ながらフル編成が組めるようにしていました。
また、記事にはしていませんでしたが……
各車中間連結部のカプラーをKATOカプラーに交換し、
ロビーカーに所定のアンテナ取り付け、
トイレ窓を裏からステッカーで窓埋め、
編成端部分の自作ボディマウントナックル化、
銀河モデル製ステッカーで方向幕再現……などの作業は2020年9月のうちに済ませていたようです。私自身完全に忘れていたのですが、写真が残っていました。
もう1本所有する3・4号仕様(北海道車)を上野行きにしていたので、同じく3・4号仕様(東日本車)なこちらは札幌行きにしていたようです。
また、こちらは2021年2月の写真でしたが、不足していた1両が確保でき、晴れて本来のフル編成が組めるようになりました。
こちらも同様にカプラー交換や方向幕、窓埋めまで済ませていたようです。
さて前置きが長くなりましたが、今回はこれらにインレタの貼り付けを行なって完成させたいと思います。
久しぶりにケースを開けると、貼り付ける予定の車番メモが入っていました。
車両の仕様を調べ直す必要があるかと思っていたのでこれは幸い。
貼り付けるのは製品付属の車番インレタの他、以前購入してあった号車札と等級表示インレタ(くろま屋製)です。
たしかあけぼの用に買ったものでしたが、3編成分ほど入っているのでここでも使います。以前、トワイライトエクスプレスを弄った際にも使いました。
最近は以前ほどまとまった時間を模型弄りに使えなくなってしまったので、一度に2両程度ずつのんびり進めます。
1号車オハネフ25 から順番に。この角度でも、車番や号車札などがアクセントとして映えています。
3・4号車。0番代車と200番代車の窓サイズの違いがよくわかります。
5・6号車。このあたりから「北斗星らしい」車両が続きます。インレタが北斗星用ではないため「ロビーカー」表示が無かったので、手持ちにあった中から銀河モデルのステッカーで代用しました。シールなのであまり見栄えがよくありません。早めにインレタを仕入れたくなります。
7・8号車。車番の貼り付け位置は画像検索で実車画像を調べて参考にしていましたが、この辺りからは特定車番の車両(=その車両1両のみの形態)が多いので検索にも引っかかりやすく助かります。
オハネフなどは似た車両ばかりな割に、稀に特定車番だけ車番標記の位置が違ったりするので困り物です。
9・10号車。よく似たオロハネ2両ですがよく見ると窓配置が違います。左はロイヤル・ソロ、右はロイヤル・デュエットです。
11号車と電源車。このカニも1両だけの形態ですが、途中でカヤに改造されてしまったため、カニ時代の画像があまりヒットしません。こちら側の側面は511の画像を参考にしました。
そういえば、編成両端のカプラーをナックルに交換したと思っていたのですが、カニ側はKATOカプラーのままでした。
というわけでいつも通りの自作ボディマウント化。1年ぶりくらいの工作でしたが流石に慣れたものです。
最後に、ケースに入れておく用の車番一覧を清書して、貸しレで車両がごちゃごちゃになっても大丈夫なようにしましょう。
そういえば紹介したことはなかったですが、自宅の保管場所では横向きに収納しているので、このようにケースの施業しではなく上部にステッカーを貼って中身がわかるようにしています。貸しレでも一目で中身が分かるので重宝します。
と、このような感じで久しぶりの客車弄りと相成りました。実際の作業量はたいしたことありませんが、ずっと放置状態で落ち着かなかったので、ようやく一段落といったところです。
ほかにも買ったままの車両が山を成しています……。一度に作業しなければと思うとなかなか手を付けられないのですが、ブログの更新頻度を落としながら少しずつ進めていきます。
ひとまず、今日はこれにて。
【入線整備】ひたちなか海浜鉄道キハ205
今日の模型弄りです。
常磐線の勝田駅を起点として海岸沿いの那珂湊、阿字ヶ浦へ伸びるひたちなか海浜鉄道。路線図で見るとあまり目立たない地味な路線ですが、かつては多くの海水浴客を乗せ、今もネモフィラの栽培などで知られるひたち海浜公園へのアクセスとして、シーズンには多くの観光客で賑わいます。
このひたちなか海浜鉄道、茨城交通時代に導入した旧国鉄のキハ20系列が多数使われていたことでも知られていますが、数年前にJR東海及び東海交通事業からキハ11形を譲受して置き換えを推進したため、現在ではキハ20形1両のみが主にイベント用として残るのみです。
こちらは数年前に撮影した写真で、キハ11の導入以前、旧型キハが何種類も使用されていました。
写真の編成で先頭を飾るのが件のキハ205。旧国鉄正統のキハ20形そのもので、水島臨海鉄道時代を経て入線しています。
こちらは水島臨海鉄道で現在も動態保存される同型車、キハ205の現役最後の頃の写真です。奇しくもひたちなかの現用車と同車番ですが、もちろん別個体。ひたちなかの方は移籍時に改番したもので、当時はキハ210だったそうです。
1950年代設計60年代製造という大変古い車両ですが、一機関かつ単行という使い勝手の良さから、多くの地方私鉄で使用されてきました。
ひたちなかではこのキハ205に加え、系列車キハ22形に相当するキハ2000形やキハ222形とともに長らく使用されていました。これらは国鉄由来ではなく、同型の私鉄発注車(留萠鉄道、羽幌炭礦鉄道)を出自としており、時には平成に入ってから新造したキハ3710形を加えて写真のような凹凸感のある混成編成を組成していました。
さてさてそんなひたちなか海浜鉄道のキハ205が今回入線しましたので、整備していきます。
製品はTOMIXからHG仕様での発売でした。地方私鉄の車両までこのように製品化されるとは良い時代です。いすみ鉄道のキハ52形とともにキハ20系列最後の生き残りということで、これからさらに注目が集まるのではないかと思います。
ボディを外しました。片側には貫通幌を取り付けるのですが、このように車番が印刷された渡り板を外して幌パーツを取り付ける方式でした。
幌パーツにも車番があれば良いのですが……さすがにそこまで求めるわけにはいきませんね。
ほか、屋根上のアンテナは穴開けから。ブタ鼻の前照灯脇にタイフォンを取り付ければパーツ類の取り付けは完了です。
付属のインレタです。今回再現する列車はワンマン仕様ではないので、付録の検査表記等のみを転写します。
細かいですが、形式表記と……
完成。毎度のことながら、大した作業はしていないのに「車両に命が入った」ような感覚になります。
単行は寂しいので連結相手もお迎えすることにしました。鉄コレのキハ3710形です。最寄りの模型店に在庫があったような気がしたので行ってみたら見事ビンゴ。
もちろん製品状態では連結できません。TNカプラーに交換したいのですが、スカートがダミーカプラーに取り付ける形なのでTN化するとスカートの取り付け方法に困ります。
そこでこんなものを用意。銀河モデルさんの3Dプリンター出力品です。例によって弟に外注して研磨と塗装をやってもらいました。
単体での写真を撮り忘れましたが、これでキハ205と連結できます。
さて、これらの作業は年末年始の繁忙期の合間に急ピッチで進めていたのですが、それには理由がありました。
実は12月初旬、私の母校の鉄研OB会が主催でひたちなか海浜鉄道の貸切運行を年始に行うことが急遽決まったため、そこで「キハ20 in キハ20」を実現させるための整備でした。
本来の予定では私も参加予定だったのですが直前に仕事が入ってしまい、車両だけが私の代わりに参戦となりました。
「ひるぜん代理」の出荷風景。
当日の朝、幹事さんに模型だけを託し、私は仕事へ……。
キハ3710形使用の定期列車にキハ205の貸切車両を連結しての運行。現地はたいへん盛り上がっていたとのことで、なによりでした。
当日の写真は参加された先輩による撮影です。ありがとうございます。
というわけで、新年最初の記事は少々不完全燃焼感の残る内容になってしまいましたが、こんな感じで今年もゆるりとやって参ります。どうぞ、今年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
【入線整備】TOMIXキハ40・47四国色を空気バネ化……?
今日の模型弄りです。
TOMIXから夏頃に発売されていた四国色のキハ40形・47形の入線整備を行なっていきます。
先行製品については特に調べていませんが、最近のTOMIXによくある「モーターとTNカプラーを新設計のものに変更した実質再販品」ではないかと思います。
試走台の再整備を行ったので、点灯と動力のテストが行えるようになりました。いずれも良い感じです。
さて私事になりますが、以前中高時代に所属していたいわゆる「鉄研」では、毎年夏に青春18きっぷを使用しての研修旅行を行なっていました。夏休みを利用して3泊4日程度、普通列車を主体として地方の鉄道の調査旅行を行うというものでしたが、私が中学1年で初めて参加した際の目的地が四国でした。
その中で最終日となる4日目に高徳線・鳴門線でキハ40・47からなる3両編成に乗車していましたので、今回はその際の車番を再現することにします。
キハ47は0・1000番代からなる2両がセットされています。トイレが付いているものが0番代、無いものが1000番代です。
キハ40は暖地形の2000番代が単品発売されていて、モーターの有無で2種類がラインナップされていましたが今回はT車を選択しました。
旅行当時の車番は次のようなものでした。
↑鳴門(高松方)
キハ40 2148
キハ47 116
キハ47 1502
↓徳島(牟岐方)
4日目の朝、この列車で徳島を出発して北上、池谷から鳴門線に乗り入れて終点鳴門で折返し、池谷まで戻ってから高徳線の高松行きに乗り換えるという行程で、徳島→(池谷→)鳴門→池谷の区間でこの編成のお世話になりました。
鳴門での折り返し後は池谷行きで、その後この編成は再び鳴門に戻ってから徳島を目指す運用になっていたかと思います。
さて車番を見ていただくと、TOMIX製品でキハ47 1000番代が来ている箇所に1500番代が連結されていることがわかります。
(500・)1500番代は本来寒冷地仕様の車両で、0・1000番代がコイルばね台車を履いているのと異なり空気ばね台車を履いているそうです。
他にも相違点があるかもしれませんが、そこまでの拘りはないですので、この台車の違いだけ再現してみようかと思います。
(500・)1500番代が履く空気ばね台車はDT44形。グレー塗装の同形式はTOMIXからは動力台車のみが発売されているため、必然的にこちらを購入することになります。
ところが、今回のキハ47セットでは0番代がM車、1000番代がT車の構成です。1500番代を再現するには1000番代の台車を交換したいのですが、T車に動力台車を取り付けるわけにはいきません。
そこでこのようにボディを取り替え、1000番代をM車にしてから台車を交換することにしました。
DT44を履かせました。問題なく取り付けられています。
ボディを被せるとこんな感じ。隣の0番代と比べると台車の違いがよくわかります。
中間連結部のカプラーはトイレタンクが再現されたものでしたので、そちらもボディに合わせて交換してあります。
あとは、製品所定の整備を行うだけです。
空気タンクの取り付け。取り付け部が緩くすぐに外れてしまうようでしたので、ゴム系接着剤を使用しています。
こんな感じです。
前面にはアンテナ類とタイフォン、そして徳島方(牟岐方)には幌枠を取り付けます。
台車には排障器を。さすがHG製品は拘り方が違いますね。
T車(0番代)の方も同様に。高松方には幌枠を使用しないところだけ注意です。
キハ40にも同様の整備を行なって、無事竣工。
本来ならば車番の貼り付けまで行いたかったのですが、製品に付属しない1500番代車のインレタを手配し忘れていましたので、ひとまず今回はここまで。何かの機会に一緒に手配するまで、このまま放置ということになりそうです。
同じく四国の車両として2000系・N2000系やキハ58なども買ったままになっているので、それらの整備が済めばどこかのレイアウトへ持ち込んで四国運転会をしたいところです。
このところブログの更新頻度が大幅低下しております。模型以外のことに時間を取ってしまっているというのがそもそもの原因ですが、いざ弄ろうと思ってもパーツの手配が済んでおらず取りかかれないというものばかりで、なかなか取りかかれていない現状です。
最近購入したものはどれも部品購入待ちということで、ずっと前に買ったまま放置しているものを重点的に弄っていくことになろうかと思います。
ひとまず、今日はこれにて。
【入線整備】ポポンデッタ製初入線。西武20000系を弄る
久しぶりの模型弄りです。
私は快速海峡ファンである以前に西武鉄道ファンであるのですが、それはおそらく母方の実家が西武池袋線沿線にあり、幼少の頃から頻繁に乗車していた縁からでしょう。「あのでんしゃにのればじいじやばあばのおうちにいける」という思いが、やがてその電車そのものへの好意になるのは、ごく自然な流れであったと思います。
西武20000系という電車を私が認識したのは小学校高学年の頃だったと思います。低学年の頃に既にデビューしていたはずですが、毎日乗っていたわけではないので、途中ですれ違ったとしても側面だけで6000系アルミ車と区別することはできなかったでしょう。雑誌か何かでその存在を初めて認識した時に「なんだこれ?」と思ったような記憶があります。
それまで西武線の通勤車といえば「黄色い電車」であり、たまに出会う「青い電車」は「地下鉄乗り入れ用の車両」という認識でしたので、地上線用ながら6000系同様の青帯を巻いたアルミ車体には衝撃を覚えたものです。そして同時に、これからの西武線は青色でやっていくのだろうと思いました。きっと当時の趣味者の誰もがそう思っていたことでしょう。
ところが、20000系の導入後にとある事件があり、紆余曲折を経てイメージアップのため後継の30000系は青と緑のグラデーションを採用したことは記憶に新しいところです。その後の40000系もそのカラーリングを採用しています。
そんな、ある意味「時代の狭間」の証言者である20000系ですが、やはり地下鉄直通対応ではないこと、「西武=黄色」のイメージも拭えないこと、そして車両の絶対数もそれほどではない(多くはないが、希少でもない微妙さ加減)ことなどから非常に「地味」な存在で、長きに渡り鉄道模型のラインナップからは外され続けてきました。
しかしながら、昨年GREEN MAXとポポンデッタから相次いで製品化が発表され度肝を抜かれました。在籍する各形式がいずれかのメーカーから何らかの仕様がラインナップされるようになった今、その対象が20000系にまで及ぶのは時間の問題だったと思いますが、それが2社から発表されるとは思いもよらず、衝撃を覚えたものです。
たしかGMが昨年11月、ポポンが12月の発売予定であったと記憶していますが、遅れることおよそ10ヶ月、この度ようやくポポン製品の発売に至りました。
GM製品も予定から多少遅れての発売でしたが、既に半年以上前に発売され、バリエーション展開も行われています。しかし私はGM製完成品の品質を疑問視していましたので当初からポポン製一択に絞って購入を検討していました。
購入したのは当然池袋線仕様。8両か10両かは悩みましたが、沿線でよく出会ったのは8両の方だったと思い8両セットを購入しています。まあ、予算の都合というのもあるのですが。
前置きが大変長くなり恐縮ですが、中を見ていきます。
例の試運転台はまだメンテナンス中(という名の放置)なので、点灯試験はなし。GM製は所持していないため直接の比較はできませんが、全体的にGM製より出来が良いように思います。顔の造形は多少GMに軍配が上がりそうですが、こちらも良いレベルに仕上がっています。
特に側面の塗装品質は良さそうですし、足回りの再現度は確実にポポン製が上回っています。
また、細かいながらも重要なポイントとして、後期車のみに見られる独特な形状の連結器が再現されているのは素晴らしいと思います。
連結面。パンタは成形色ではなくきちんと塗装されており、精密ながらそこそこ強度もあるようで良い出来だと思います。形状については私は語れるものがありませんが、よく出来ていると思います。
台車は少し造形が甘いような気もしますが許容範囲内です。車輪の側面がフラットになっているのは良いですね。
さてさていつもの入線整備に入ります。台車は近年KATOやGM製などで主流のスナップオン式。メンテナンスが楽で良いですね。
カプラーユニットが台車から着脱できる方式なので、TNカプラーに変えた後でも現状復帰が容易くなっています。
ユニットはそのまま、カプラーだけをKATOカプラー(密連形)に交換しました。まあ、いつも通りのやつです。
連結面間隔をチェック。5mm程度でしょうか。デフォルトのアーノルドカプラーより1.5mm程度狭くなっていると思います。
話は逸れますが、このカプラーユニットの着脱部分がマイクロエース製のものとよく似ているように思ったので、マイクロ製品用のKATOカプラーアダプターが装着できないか試してみたのですが、微妙に寸法が合いませんでした。今後ここに合致する製品が発売されるのか、それとも単にTNカプラーから現状復帰できるようにしてあるだけなのか、今後の展開を楽しみにしています。
ボディを外してみました。座席はしっかりとモケットの境目まで表現してあり好印象です。西武車特有の微妙な色合いの優先席モケットも良い感じです。
せっかくなので、室内灯をつけてあげることにします。たまたま手元にグランライトが10両分ありました。何かのために買ったものだったと思いますが、何につけるつもりだったか忘れてしまったので。
TOMIX対応のスプリング式、ハンダ付けの要らないタイプです。スプリングを捻じ込みます。
室内灯を必要な長さに切り取ります。この時に初めて気がつきましたが、ライトユニットが少々大きいので、客用第1扉付近はユニットに隠れてしまいますね。
装着。プラ板は面倒なので使わずにLEDテープだけにしました。安定はしなかったので、後でガタつくようならやり直したいと思います。
さていつもであれば試運転モジュールで点灯確認と行きたいところですが、しばらく放置していたため線路の状況がよくありません。
ということで、最寄りの某ポポンデッタにやってきました。私は勤め先の関係で少し厳しめの"対策"に身を置いているため、他の方との運転会は自粛中なのですが、近場の模型店・平日の閉店間際・個人で短時間と3拍子揃えればまあいいだろうということで、久しぶりのレンタルレイアウトと相成りました。30分足らずでしたが、まあ試運転にはちょうど良いだろうと。
ライトの点灯状況はご覧の通り。室内灯もよく点いています。ただ、どうもモーター車の通電が一部おかしいようで、室内灯は点くのですが動きません。動力台車のスプリングが1点欠けていたので、カプラー交換時に紛失させてしまったものと思います。これは再入場ですね……。
試運転で異常を確認したために側線で留置される20000系を横目に、5000系レッドアローが軽快に通過します。もちろん時代は全く被っていない両者ですが、レッドアロークラシックのおかげか色合いにそれほど違和感のない並びです。
こちらのレッドアローも初走行。こちらはうまく動いてくれてひと安心です。
珍しく現役車両の入線となりました。今シーズンは西武車の入線が続きますが、現役車両はこれだけということで、相変わらず趣味の偏り方が酷いですが、よろしければ今後もお付き合いください。
ひとまず、今日はこれにて。